中国四川省へツアー造成を 世界遺産とパンダ生息地、三国志ファンの聖地(1)
世界遺産が数多くあり、著名な四川料理など観光素材が豊富な中国・四川省。今年8月の地震以降、日本からの観光客が激減し、10月までに催行予定だったツアーのほとんどがキャンセルになった。しかし、地震の被害は一部エリアに限定され、多くは通常通り観光を楽しむことができる。中国国家観光局では、日本人および日本の旅行会社に四川省への観光来訪を呼びかけている。
中国西南部に位置する四川省は、面積約40万平方キロメートルで日本の約1.3倍。中国の省としては5番目に広い。地震があったのは省北部で、四川省を代表する観光地で日本人の人気も高かった世界遺産の「九寨溝(きゅうさいこう)」に震源地が近いことから、観光を手控える雰囲気が一気に高まったとみられる。
一方で、四川省は「四川パンダ生息地」「峨眉山と楽山大仏風景区」「青城山と都江堰灌漑システム」と、九寨溝以外にも3つの世界遺産を抱える。
パンダ生息地は9245平方キロメートルあり、世界に生息する3割以上のジャイアントパンダがこのエリアに暮らしている。豊かな自然に恵まれ、ジャイアントパンダのほかにも絶滅危惧種のレッサーパンダやユキヒョウ、ウンピョウなど希少な野生動物が5―6千種が生息している。観光の核になるのは省都・成都にある成都パンダ繁殖飼育研究基地。世界で最も大きな半野外飼育パンダ生態園で、約80頭のパンダを飼育、見学することができる。

成都パンダ繁殖飼育研究基地で暮らすパンダたち。
日本では考えられない数だ
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