じゃらん宿泊旅行調査19を発表(1) 18年度は2年連続で宿泊微増
リクルートライフスタイル・じゃらんリサーチセンター(沢登次彦センター長)はこのほど、「じゃらん宿泊旅行調査2019」の結果を発表した。18年度(18年4月―19年3月)1年間に宿泊旅行を行った人の割合を示す宿泊旅行実施率は前年度比0・8ポイント増の56・4%で、2年連続の微増。延べ宿泊数も同3・0%増の2億6416万人泊と、市場規模の縮小が昨年底を打ち、緩やかな拡大が続いている。
実宿泊旅行者数は同1・3%増の5310万人、延べ宿泊旅行者数は同1・5%増の1億4777万人回に。旅行実施者の年間平均旅行回数は前年と変わらず2・78回、宿泊旅行1回あたりの平均宿泊数はほぼ前年並みの1・78泊で高止まりが続く。
宿泊旅行実施率を性・年代別にみると、若年層の伸びが目立つ。20―34歳では男性が1・4ポイント増の56・2%、女性が3・8ポイント増の64・3%。なかでも女性は全年齢層・性のなかで一番実施率、伸びがトップと、危惧されていた“若者の旅離れ”はどこへやら。一転、市場をけん引する存在へと変わってきたようだ。
宿泊旅行費用総額は、8兆6496億円。そのうち現地での費用は3兆4830億円で全体の40・3%を占める。宿泊費は2兆3175億円で、全体シェアは26・8%。1回の旅行でかかった1人あたりの費用は5万8500円。
同行者は1位が25・2%の「夫婦2人」、2位が18・0%の「一人旅」でいずれもほぼ前年並みだが、「一人旅」がやや増加した。
都道府県別の延べ宿泊旅行者数は、1位東京都が1573万人に続き、2位北海道が1134万人と1千万人超え。次いで3位大阪府、4位静岡県、5位神奈川県。6位長野県、7位京都府、8位千葉県、9位沖縄県、10位福岡県で、トップ10の顔ぶれは前年同様。このうち宿泊旅行者数が増加したのは東京都、北海道、大阪府、千葉県。
増加率1位は徳島県で37・9%増。2位山口県、3位和歌山県と続く。
調査は4月に実施。有効回答数は1万5559件。
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