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【観光業界リーダー年頭所感】大阪直営案内所連絡協議会 幹事長 谷口昇 氏

新年あけましておめでとうございます。旧年中は大阪直営案内所連絡協議会の会員に対しまして、格別のご高配を賜り厚く御礼申しあげます。

大阪直営案内所連絡協議会では、昨年の9月に第34期総会を計画しておりましたが、コロナ感染拡大の第7波により、一昨年および昨年に続き三期に渡って書面決議となりました。第34期の総会は役員改選があり、第35・36期と2年間幹事長として再度拝命を受け、業界の発展のために微力ながら頑張る所存でございますのでよろしくお願いを申しあげます。

35期のスタートは会員数31会員となり、コロナ禍によるこの3年間で案内所の閉鎖や担当者の自宅で事務所を構える施設もあり会員の減少が続きました。会員も思ったように営業展開ができず、昨年もコロナ禍で苦戦を強いられた一年間でした。

昨年5月から3年ぶりに行動制限のないGWや夏休みを迎えることができました。県民割もあり、徐々にではありますが観光が動き始めてきました。また10月11日より「全国旅行支援」が開始され、予約が増えてきて2019年の予約状況に近づいてきた施設もあるようです。

ただ、予約に関しては、まだまだOTAからが80%から90%という施設もあるように聞きます。大阪直営案内所連絡協議会の会員の営業は、団体旅行中心の営業展開ですので、「ご一行様」といった団体がまだまだコロナ禍で自粛され、団体旅行の予約がない状態です。

このような状況のため、直営案内所では案内所の閉鎖や担当者の自宅で事務所を構える状況であり、会としても案内所が存続するために定例会で色々と知恵を絞り、業界の発展のため研究していかなければならないと考えます。

報道機関や旅行業者の方々から、いろいろな施設が便乗値上げをしているとよく聞きました。コロナ禍で売り上げが伸びず、また物価上昇による原材料費の高騰からの値上げ、OTAからの予約は2名3名の予約で1部屋に入る人員が少なく1室の客単価も上げなくてはならない、また各施設では客室を70―80%の稼働でないとマンパワー不足で予約を断らず得ない状況…とは言え、ただ値上げをしたからと言って今までのようではお客様が満足しません。値上げをした分の価値あるサービスをしなくてはお客様に満足をしていただけないのではないでしょうか。経営者の方々に今一度経営戦略を一考していただきたいと思います。安易な値上げでは必ずしっぺ返しがあると思います。

結びにあたり、大阪直営案内所連絡協議会の会員にご高配を賜りますことをお願い申しあげ、新年のあいさつとさせていただきます。

年頭所感

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