【観光業界リーダー年頭所感】株式会社JTB 執行役員西日本エリア広域代表 北村豪 氏
2024年を振り返りますと、夏のパリでは、オリンピック・パラリンピック競技大会が有観客開催となり、熱い応援の声に包まれました会場の様子から、世界がパンデミックから脱したことを印象づける大会となりました。また多くの日本人選手の活躍によって、国内も大いに活気づいたと感じています。一方、国内においては、3月に北陸新幹線の敦賀延伸、7月には佐渡金山の世界遺産登録など、観光交流の促進につながるトピックスに加え、国内旅行はコロナ禍前の活気を取り戻し、訪日外客数は過去最高を記録、国内の主要観光地は国内外からの観光客で大いに賑わいをみせました。
関西においては、2024年に多くのホテルが開業し、9月には大阪駅北側のうめきた2期エリアの商業施設も先行開業しました。2025年の日本国際博覧会(大阪・関西万博)に向けて、観光客の受け入れ環境が着実に整備されています。
さて、2025年4月には、いよいよ大阪・関西万博が開幕、観光をはじめ、教育、文化、スポーツ、学術、ビジネスなど様々な分野を目的に国内外から多くの人々が来訪することで、交流人口の拡大が期待されます。大阪を起点とした日本全国への回遊は、訪日客の地方分散の機会にもなります。弊社は、大阪・関西万博のブロンズパートナーとして公式観光ポータルサイトに協賛し、万博のテーマに関連した日本各地の魅力溢れる観光地や旅のプランを紹介する役割を担っています。新たなデスティネーション、地方をPRするために、全国47都道府県のJTB拠点が地域の「タカラ」を発掘し、磨き上げを行い、旅行者と地域を、地域と地域を、そして地域と企業をつなげ、交流を創造するための準備を進めてきました。さらに今年は瀬戸内国際芸術祭も開催されるため、西日本エリアの注目度が非常に高まることが期待されます。この好機をしっかり捉え、旅行消費額の拡大、地方誘客、持続可能な地域づくりの加速を進めてまいります。
新たな一年も、弊社の事業ドメインである「交流創造」が、持続可能なツーリズム産業の未来につながるものとなるよう、弛まぬ努力を続けていくことをお約束し、年頭のごあいさつといたします。
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