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花の御寺・長谷寺で特別感ある体験を(2) 三鬼が松明を持ってのたうつ「だだおし」2月14日に開催

奈良の二大火祭り

東大寺の「お水取りおたいまつ」と並んで奈良の二大火祭りとして知られるのが長谷寺の「だだおし」。毎年2月14日に行われる。23年は3年ぶりに一般公開され、多くの参拝者が冬の風物詩を見学した。

だだおしは、閻魔大王より開山徳道上人が授かった閻浮壇金の宝印(檀拏引=だんだいん)を参列者の額に押すことからその名がついたとされる。人々の罪や過ちを仏前で懺悔し身も心も清らかになって新年を迎える「修二会(しゅにえ)」の締めくくりとして行われる追儺会(ついなえ)の儀式でもあり、1千年以上の歴史がある。

2月14日当日は16時から僧侶の行列で始まる。本堂を法要したあと、堂内に赤、青、緑の鬼が登場する。僧侶は、牛玉札(ごおうふだ)力によって鬼を退散させる。追い出された鬼は長さ4・5メートル、重さ120キロの松明を持って苦しみ、唸り声をあげてのたうち回る。松明を振り回す様が古都奈良の二大火祭りと言われるゆえん。その鬼の姿が圧巻で「だだおし」の一番の見どころ。法要は18時に終わる。

だだおし

唸り声をあげてのたうち回る
鬼の姿が圧巻のみどころ

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