【観光業界リーダー年頭所感】一般社団法人日本外航客船協会 会長 向井恒道 氏
新年明けましておめでとうございます。2026年の年頭にあたり新年のご挨拶を申し上げます。
昨年7月、日本籍船として27年ぶりの新造客船となる「飛鳥Ⅲ」が郵船クルーズより就航いたしました。就航当日には多くの方々が横浜港大さん橋客船ターミナルを訪れるなど、新しいクルーズに対する皆さまの期待の大きさを感じました。
こうしたなか国土交通省海事局は「2030年までに日本人のクルーズ人口を100万人に拡大」するとした目標を掲げました。クルーズ人口の増加は、日本のクルーズ業界の発展はもとより、クルーズ船が寄港する地域への経済波及効果をもたらし、観光立国の実現に寄与するものと確信しております。さらには海運、造船、船員、旅行業、港湾など海事産業全体の魅力度向上にもつながります。クルーズ体験を通じて海への関心を育み、理解を深め、愛着を持つ「海事思想」の普及も期待できるでしょう。当協会としてもクルーズの魅力をより多くの皆さまに知っていただけるよう、一層の活動に取り組んでまいります。
クルーズ商品の販売促進に役立てることを目的にした、クルーズアドバイザー認定制度によるクルーズ・コンサルタント認定試験を実施し、前年を大きく上回る423名が合格いたしました。多彩な商品がそろい、顧客層もファミリー層やヤングアダルト層など新たな層に広がりつつあり、クルーズ商品が多様化のフェーズに入ったいま、クルーズに精通した販売要員がお客さまに合ったクルーズ商品をご提案し販売できることは、マーケットの拡大に大きく寄与します。当協会は引き続きクルーズに精通した人材の育成に努め、クルーズ業界の振興・発展のため、貢献してまいります。
国際定期旅客船については、コロナ禍以降運航を停止していた航路が再開するなど、2024年は国際間旅客運送の利用者数は84・1万人となり、旅客需要は回復に向かっております。まだ2025年の利用者数は公表されておりませんが、引き続き順調に推移しているものと認識しております。今後とも利用者の利便性向上とともに、環境規制への対応、インフラ整備などに諸課題に取り組んでまいります。また、現在、船旅の魅力を広くアピールするためのパンフレットの作成も進めております。
今年5月には商船三井クルーズの「にっぽん丸」が引退いたしますが、9月には「三井オーシャンサクラ」がデビューを予定しており、着々と準備が進んでおります。また、2027年にはRヨットによるヨットスタイル客船、2028年度にはオリエンタルランドによるディズニー客船の就航も予定されており、日本のクルーズはまさに新しい時代に突入いたしました。当協会として引き続きクルーズ業界の振興に力を注ぎ、クルーズの楽しさを広く伝えてまいります。
最後に、当協会はさらなる安全運航を第一に、クルーズ業界の健全な発展、マーケットの拡大を目指し、関係の皆さまのお力添を得て取り組んでいく所存です。
引き続きご支援・ご理解のほどお願い申し上げます。

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