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女性添乗員と女将の共通点

実は欧州観光余暇行政調査団は、ギリシャを公式訪問先の一つに入れた第14回を最後にしようと決めていたのだが、参加者(23人)から「こんな楽しい研修をやめるのはよくない」との声が多く、その声に乗せられ翌95年秋も実施することにした。今回の好評の一つは、添乗員に負うところ大。今回初めて女性添乗員となり不安感を抱いていたところ、結果的に全員が感心し、サヨナラパーティーでは感謝の声も多く出た。20代半ばの彼女に感心させられたのは以下の5点。

(1)2週間も一緒に旅行していると、気安くなって親しげな言葉づかいになっても不思議はないが、成田での結団式の時から帰国して別れるまで一貫して丁寧な言葉を変えない。

(2)笑顔を絶やさない。早朝の出発でも全員に笑顔で挨拶する。作り笑いではない。

(3)我々24人全員につねに目と気を配り、オプションにも必ず同行し、自由行動時は人数の多いグループに同行する。

(4)時には毅然とした態度をとる。集合時間に遅れているメンバーには客室に電話して、凛とした声で「もう皆様おそろいです」と言う。

(5)いつも姿勢を正しくしている。新しいホテルに着くとチェックイン手続きを終えてロビーでルームキーを全員に渡した後、「私はここに20分間おりますので、何かあったら、おいでください」と言い、その後20分間ロビーで座っているのだが、つねに姿勢を正しくし、椅子の背に寄りかかったりしない…

(佐藤陸雄=元リーコ代表取締役)

(トラベルニュースat 2023年6月10日号)

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