島根・足立美術館 専門誌が18年連続で日本庭園日本一に選出
足立美術館(島根県安来市)は1月18日、アメリカの日本庭園専門誌が選ぶ2020年の日本庭園ランキングで、同館の日本庭園が18年連続で1位に選出されたと発表した。

粉雪の舞う「枯山水庭」(2020年12月撮影)
日本庭園ランキングはアメリカの日本庭園専門誌「数寄屋リビングマガジン/ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」(JOJG)が2003年から毎年実施。1000カ所の候補地から日米欧豪の専門家30人前後がそれぞれにつける順位をもとにランキングし、上位50の日本庭園を発表している。

初回から18年連続で1位となった足立美術館の庭園は、造園に着手した1968年から約15年をかけて基本形が完成した。庭園は枯山水庭、苔庭、池庭、白砂青松庭、亀鶴の滝などで構成され、借景の山々を含めると総面積は約16万5千平方メートルに及ぶ。専属の庭師7人が手入れをするほか、開館前には毎朝、職員総出の清掃を欠かさないという。
足立美術館の日本庭園の長所について同専門誌は、「神管理。40年間年中無休。庭を美術作品と認識している。予備用植栽の植え溜めを持ち、問題があれば数十分で同サイズ、同じ枝振りの樹木に植え替えが出来る。全職員参加の庭掃除 さらなる向上を目指し変化を恐れない姿勢」と称賛している。
18年連続の日本一獲得について同館の足立隆則館長は「調査をされる国内外の専門家の方々は、全国の庭園を見歩く機会を制限され、ランキングの制作にもご苦労があったことと思われますが、新年早々の朗報に館員一同、喜びを新たにしています。この冬は山陰らしい天気が続き、雪景色が日本庭園の美しさを一段と引き立ててくれています。人の往来もままならない厳しい時節ですが、一日も早く事態が収束し、一人でも多くの方に日本一の庭園の素晴らしさをご堪能いただきたいと願っています」とコメントしている。
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