4県が“旬の旅”伝える 四国ツーリズム創造機構が大阪で商談会
一般社団法人四国ツーリズム創造機構(半井真司代表理事)は9月27日、大阪市北区のホテルグランヴィア大阪で「四国観光商談会2023」を開催した。関西の旅行会社の企画担当者ら160人が出席し、四国4県の代表が各県の最新情報を伝えた。
徳島県は、東部地域では巨石群と水苔など神秘性がある山犬嶽(やまいいぬだけ・上勝町)のトレイル体験、西部地域で吉野川周辺のサイクリング(脇町)や祖谷エリアで味わう郷土料理の魅力などを紹介。11月から徳島県内の宿泊客を対象に、グルメや体験やショッピングに使える「徳島・旅・体験クーポン」を配布、1月31日までの期間に1泊あたり5千円(最大2泊1万円まで)をプレゼントする。
今年、瀬戸内海国立公園指定90周年を迎えた香川県では、高松港で11万トンの客船に対応できるよう岸壁整備を進めているほか、JR高松駅北側で開発が進む高松駅ビルが2024年3月に開業するなどインフラ整備を報告。高松市内では5つ星クラスの外資系ホテルが進出し、宿泊の受皿が強固になるという。
愛媛県では、道後温泉本館の改修工事が24年7月に終了し本格的な営業を再開する。また、今治市や四国中央市でグランピングが人気を集めており、伊予の小京都・大洲の城下町では分散型ホテル「NIPPONIAHOTEL大洲城下町」に泊まり、まちを楽しむに利用客が多いそうだ。
高知県はNHKの連続ドラマ「らんまん」の放送効果で多くの観光客が訪れている。24年度からはさらに、日常を忘れて高知ならではの魅力をじっくりと味わってもらう「どっぷり高知旅」を展開すると発表。どっぷりポイントして高知県立牧野植物園を挙げ、専門のガイドが充実していることを紹介したほか、縁結びの人気スポットとして注目されている須崎市の鳴無(おとなし)神社や12月から24年1月まで開催する「NAKED夜まつり高知城」の魅力を伝えた。
JR四国は、アンパンマン列車の累計の乗客数が今年6月に100万人に達したことを紹介。観光列車の「伊予灘ものがたり」「四国まんなか千年ものがたり」などの団体利用について説明した。
本州四国連絡高速道路は明石大橋を最上部から見学できるインフラツアーや美術館ネットワークの取り組みなどを紹介した。
四国ツーリズム創造機構はSDGsを通して四国のブランド化を図り、持続可能な観光・四国の取り組みを推進していくと強調。アドベンチャートラベルの魅力も含めて修学旅行や欧州からの訪日客を呼び込みたいと訴えた。
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