山口県、大阪情報発信会開く 「ふくの国」掲げ観光戦略、村岡知事がトップセミナー
一般社団法人山口県観光連盟(松村孝明会長)は11月16日、大阪市北区のザ・リッツカールトン大阪で大阪情報発信会を開いた。トップセミナーと題して村岡嗣政知事が、新しい山口県観光キャッチフレーズ「おいでませ ふくの国、山口」に基づいた観光推進策について講演した。
セミナーの冒頭にあいさつした松村会長は「観光や食をあますことなくPRし、山口県の認知度を高めるのが目的です。万博を控え今もっとも盛り上がる大阪で開催できることをうれしく思います。秋吉台、角島大橋などの絶景、ふくと日本酒のグルメなど多くの観光資源があります。旅行商品の造成やPRにぜひ協力を」と呼びかけた。
講演で村岡知事は、3年後の令和8年を目標年として年間延べ宿泊者数550万人(4年392万人)、外国人延べ宿泊者数20万人(同4・9万人)を目指すとした上で、コロナ後の新しいステージとして「ふくの国」のコンセプトを説明した。
「山口県のイメージはふぐが圧倒的です」とし、ふぐ取扱量日本一の下関市のほか、漁場として萩市のマフグ、はえ縄漁発祥の徳山ふぐ、瀬戸内のクサフグなど県内各地でフグ料理が楽しめるとアピール。また「県内には、連綿と幸福を願ってきた防府市の笑い講、夫婦円満の大内人形などユニークな幸福に包まれています」と話し、「絶景」「体験」「グルメ」を3本柱に幸福感に満ちた旅が山口で実現すると話した。
さらに、ふくの国のシンボルマーク「ふくだるま」を「アジア圏の方々に印象づけていきたい」とし、スペシャルアンバサダーとして山口市出身で元卓球日本代表の石川佳純さんを起用したことも紹介。元乃隅稲成神社に続く絶景スポットを見つけるべくフォトコンテストを実施することや、上限1億円の支援で長門湯本温泉のサウナ、山口市の秋穂二島にグランピングリゾートが開設されることを明らかにした。
村岡知事は「大阪・関西万博を契機にインバウンド需要を取り込んでいきたい。岩国市の錦帯橋や甲冑体験、周防大島のサイクリングやみかん鍋、柳井市の金魚ちょうちんづくり体験など、モデルコースの整備やモニタツアーを行いブラッシュアップしていきたい」と述べ、万博後の2026年に山口県としては5度目になるデスティネーションキャンペーンの開催を目指すとした。
情報発信会では旅行会社との商談会、県産品の試食会も行われた。
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