“ゆのまち”新施設を推す 加賀市が観光PR会議/石川
石川県加賀市(宮元陸市長)はこのほど、大阪市北区のリッツカールトン大阪で関西圏の旅行会社やマスコミを招いて観光PR会議・感謝の集いを開いた。加賀市、山代・山中・片山津の3温泉が観光スポットをはじめ最新情報などを発表し、旅行会社からの送客を呼びかけた。
加賀市は2024年12月にJR加賀温泉駅に新設した賑わいの施設「ゆのまち加賀」について説明。観光情報センターや土産店、クラフトビール店がオープンしたことを紹介した。
山中温泉は、山中を代表する老舗旅館の第二別荘として著名人に親しまれてきた旧よしのや依録園が新たな観光スポット「加賀依録園」としてオープンしたことや、25年3月20―23日には初めて山中温泉芸術文化浴「はじまりの芸術祭」を実施することを伝えた。
山代温泉は25年に開湯1300年を迎えることから「しあわせを湧かして1300年」をキャッチコピーにデジタルスタンプラリーや賑わいイベントを展開する。カフェや屋内遊戯施設などを配した「あいうえお学舎」を併設した「あいうえおの杜」を開設。杜を中心に地域の魅力を伝え、観光客が来たくなるまち・やましろ温泉の構築を目指す。
片山津温泉は柴山潟でのカヤックやSUP体験のほか、8月には湖上納涼花火まつりを実施していることを紹介。水上に映る花火を水上のカヤックから楽しめる体験メニューも用意する。
このあとの感謝の集いで宮元市長は、ゆのまち加賀について「施設通路に設けられた加賀市の伝統工芸品である九谷焼や山中塗で制作された大皿、市の基幹産業のチェーンを使った装飾された壁面があり、施設内に入った瞬間に加賀市を感じることができます」とアピール。「加賀が元気にならないと能登も元気になりません。皆さんの力を借りながら、走りに走っていきたい」と話した。
山中温泉で9年ぶりに新花芸妓としてデビューした文華さんとすず音さんは江戸時代から山中温泉に伝わる伝統民謡「山中節」の舞を披露した。

感謝の集いで山中節の舞を披露
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