民間投資で若狭湾活性化 嶺南6市町、ホテルや飲食店の計画を公募/福井
福井県南部の嶺南6市町で、国内外から観光客を呼び込むリゾートエリアを形成する計画が進められている。市有地などを貸与し民間投資を促す。こうした計画を広域で行うのは全国でも珍しい。
「若狭湾プレミアムリゾートエリアプロジェクト」と名づけられ、福井県例年振興局と敦賀市や小浜市、美浜町、高浜町、若狭町、おおい町の6市町が連携し取り組む。インバウンドを含む富裕層の誘客や雇用創出、地産地消による農林水産業の活性化など若狭湾エリアのブランド力向上が目的。高級リゾートホテルやオーベルジュ、レストラン、カフェなどの開業に向けた提案を民間企業に呼びかけている。
提案を募集する対象地は、例えば小浜市はエンゼルラインの展望スペースや小浜湾の鯉川シーサイドパーク、美浜町は水晶浜を見下ろす高台や三方五湖のひとつ久々子湖が見える丘、高浜町は城山公園一帯、敦賀市は水島を望む旧小学校のグラウンド跡地など、いずれも若狭湾の景観を生かした場所。
すでに提案書類の募集は始まっており、6月末までが期限。随時説明会は行う。選考委員による審査を経て、県および所在市町と優先交渉権者が基本協定を締結。その後、協議調整を重ねて土地貸与に関する手続き後に事業実施に至る。
福井県嶺南振興局嶺南プロジェクト推進室の堀田高文室長は「北陸新幹線が敦賀まで延伸し、若狭湾エリアに観光効果を波及させたい。地域への経済効果が大きいラグジュアリー層を引き寄せる魅力的な提案をお待ちしています。若い人たちの雇用につなげ、若者流失の課題にも対応できれば」と応募を呼びかけている。
問い合わせは嶺南プロジェクト推進室 電話0770―56―2212。
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