三名泉にありがとう 下呂温泉で感謝祭/岐阜
25/09/10
岐阜県・下呂温泉で8月3日、温泉への感謝と温泉地のさらなる発展を願う温泉感謝祭(瀧多賀男実行委員長=水明館)が開かれた。1947年から始まった祭で、今回で77回目。温泉街の夏の恒例行事として定着している。
感謝祭は、室町時代中期の僧・万里集九や江戸時代初期の幕府の儒官・林羅漢らに関係者らが扮して参進行列を実施。最終地点となる温泉寺では芸妓らが下呂小唄を披露し、いで湯を本尊に奉納する「献湯の儀」が行われた。

献湯の儀が行われた温泉寺で
齋藤正巳副委員長(睦館)は「下呂温泉は奈良時代から湯治湯として親しまれ草津、有馬とともに三名泉に数えられています。先人が幾多の困難を乗り越え、温泉を守ってきたからこそ今があります。我々もこの地に湧く、天与の恵みを未来へ守り育てたい」とあいさつした。
当日は飛騨川河川敷の下呂大橋周辺で1万発の花火を音楽と共に楽しむ「下呂温泉花火ミュージカル夏公演」も行われ、夜空を彩った。
8月1―4日まで開かれた下呂温泉まつり期間中は、龍神火まつりや湯の華みこしパレード、下呂おどりなどで祭り一色となる。温泉感謝祭は温泉まつりの一環として行われている。
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