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海女文化や観音巡礼を認定 日本遺産、新たに16件

19/05/28

文化庁は5月20日、「日本遺産」に16件を認定した。三重県鳥羽市の海女文化や、関西一円での観音巡礼などを新たに認定。地域の風土を物語るテーマをフィーチャーし、地域の観光資源として発信していく。

日本遺産は、地域の文化や文化財、風俗・風習などを1つのテーマでまとめ、観光振興に生かそうというもので、2015年から認定。テーマが持つ物語性の魅力を評価している。

今回は全国から72件の申請があり、21道府県90市町に関係する16件を認定。これで日本遺産は83件となった。文化庁では20年までに100件まで増やしたい考え。

海女

三重県鳥羽市や志摩市で今も脈々と
受け継がれている海女文化も認定

今回認定されたのは次の通り。

▽本邦国策を北海道に観(み)よ!―北の産業革命「炭鉄港」(北海道)
▽みちのくGOLD浪漫(ろまん)―黄金の国ジパング、産金はじまりの地をたどる(宮城県・岩手県)
▽里沼(SATO―NUMA)―「祈り」「実り」「守り」の沼が磨き上げた館林の沼辺文化(群馬県)
▽400年の歴史の扉を開ける旅―石から読み解く中世・近世のまちづくり 越前・福井(福井県)
▽江戸時代の情緒に触れる絞りの産地―藍染(あいぞめ)が風にゆれる町 有松(愛知県)
▽海女(Ama)に出逢(であ)えるまち 鳥羽・志摩―素潜り漁に生きる女性たち(三重県)
▽1300年つづく日本の終活の旅―西国三十三所観音巡礼(滋賀県・岐阜県・京都府・大阪府・兵庫県・奈良県・和歌山県)
▽旅引付(たびひきつけ)と二枚の絵図が伝えるまち―中世日根荘(ひねのしょう)の風景(大阪府)
▽中世に出逢えるまち―千年にわたり護(まも)られてきた中世文化遺産の宝庫(大阪府)
▽「日本第一」の塩を産したまち 播州赤穂(兵庫県)
▽日本海の風が生んだ絶景と秘境―幸せを呼ぶ霊獣・麒麟(きりん)が舞う大地「因幡・但馬」(鳥取県・兵庫県)
▽神々や鬼たちが躍動する神話の世界―石見地域で伝承される神楽(島根県)
▽知ってる!?悠久の時が流れる石の島―海を越え、日本の礎を築いたせとうち備讃諸島(岡山県・香川県)
▽藍のふるさと 阿波―日本中を染め上げた至高の青を訪ねて(徳島県)
▽薩摩の武士が生きた町―武家屋敷群「麓(ふもと)」を歩く(鹿児島県)
▽琉球王国時代から連綿と続く沖縄の伝統的な「琉球料理」と「泡盛」、そして「芸能」(沖縄県)

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