文化庁、外国人へ日本遺産の魅力を発信 オンラインガイドツアーで好感と課題得る
20/08/12
文化庁はこのほど、日本文化の魅力を海外へ発信する取り組みの一環として、日本遺産についてのオンラインガイドツアーを実施、動画を公開した。参加した外国人からは様々な意見が挙がり、オンラインガイドツアーの課題と展望が浮かび上がった。
ツアーは、訪日外国人観光客向け旅行情報サイト「WOW U」を運営するEXestと実施。米国やシンガポール在住の20―30代7人が参加し、ビデオ会議ツールZoomを使って行った。
ツアーでは、全国通訳案内士の豊嶋操さんが日本遺産の魅力、鳥取県三朝町の日本遺産「六根清浄と六感治癒の地~日本一危ない国宝鑑賞と世界屈指のラドン泉~」について動画を通して英語で解説。JR西日本や山陰インバウンド機構もオンライン視察として参加するなか、質疑応答や意見交換も実施した。

三朝町の日本遺産の中心スポット、三徳山投入堂
ツアー終了後、参加者からは訪日意欲の高まりと、知人らに勧めたいといった好意的な意見が集まった。一方、映像や音声などオンライン環境の質の向上や、双方向コミュニケーションによるライブ感の醸成、宿泊施設や温泉、食の紹介など地域の観光情報を求める声など今後の課題とすべき意見も挙がった。
そのほか「知る人ぞ知る“秘密のスポット”を教えてほしい」「シェフや生産者と触れ合う食文化ツアーがあれば参加したい」といった意見も。
ツアーの様子はYouTubeの文化庁チャンネルで動画を公開している。
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