品質向上と安全安心、地方誘客 JATA、訪日旅行振興へ観光庁に提言書
18/05/02
日本旅行業協会(JATA)の丸尾和明訪日旅行推進委員長(日本旅行会長)は3月22日に都内で会見を開き、3月6日に観光庁に提出した訪日旅行に関する提言書の中身について説明した。
2014年から毎年、訪日旅行についての提言をまとめ観光庁に提出している。JATAが過去の提言に盛り込んでいたランドオペレーターの登録制度は、今年1月に施行された改正旅行業法で実現している。
今回のタイトルは「2020年の目標達成と2021年以降の持続的成長に向けた訪日旅行に関する提言書」。会見で丸尾委員長は、今回の提言のポイントについて「日本の競争力のベースである品質向上と安心安全の確保、それから訪日客の地方誘客」と説明。訪日旅行の品質向上策については、ランドオペレーターが提供する旅行に応じた登録制度の区分化の検討、地方誘客については訪日リピーターへのインセンティブの提供などを提案している。
インセンティブてはリピーターにバッジを進呈し、宿泊施設や土産物店での特典の提供などをあげている。安心安全の向上策では、災害など緊急時の多言語情報提供システムの拡充や、FIT旅行者向けのトラブル対応窓口やコールセンターの設置などを求めた。
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