年末年始はまずまず JTBの旅行動向、総旅行人数は1.2%増の3062万8千人
JTBが発表した年末年始(12月23日―2019年1月3日)の旅行動向見通しによると、1泊以上の旅行に出かける総旅行人数は前年比1.2%増の3062万8千人。国内旅行人数が微増、海外旅行人数は堅調が予測され、例年並み、まずまずの年末年始になりそうだ。
日本の社会経済環境は冬のボーナスが2年ぶりに前年を上回り、企業業績も好調と好況ムードだが、米中貿易摩擦への懸念もあり、今後の景気動向には慎重なムードが漂う。そんななかJTBの調査では、今年の休暇は前年より長め、収入も増加した人が多く、今後1年間の旅行支出に対しても増加を考えている人が増えるなど、旅行意欲を高めるデータが並び、市場にとっては歓迎する流れになっている。
それを反映してか、国内旅行人数は同1.1%増の2989万4千人と微増ながら前年に続き右肩上がり。JTBのアンケートでは旅行日数は2泊3日が減少、3泊、5泊が増加するなど迫長期滞在が増えそう。平均費用も同3.4%増の3万3千円と、旅に時間と予算を割く傾向が予測される。
旅行方面は、アンケートでは近畿や北海道が好調。予約状況からは沖縄、東京ディズニーリゾート、軽井沢などが人気という。
海外旅行人数は同4.3%増の73万4千人で、過去最高に。方面別では韓国はじめ近場のアジアが全体で同5.4%増、欧州も同5.6%増と人気を集め、なかでも北欧方面の予約が好調だという。平均費用は同3.9%増の21万4千円に。
調査は、全国の15歳―79歳の男女1200人への個別アンケートやJTBグループの販売状況などをまとめて推計した。
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