外国人客離れ全体は6%減に 2月の宿泊旅行統計
観光庁がまとめた2月の宿泊旅行統計調査結果(第2次速報)によると、延べ宿泊者数は前年同月比6・0%減の3744万人泊だった。外国人客数が4割強減となり、2月の段階で新型コロナウイルス感染拡大の影響が大きくなってきたことがわかる。
日本人宿泊者数は前年同月比3・3%増の3259万人泊。この段階ではコロナによる旅離れ、自粛はそれほど感じられない。
一方で外国人宿泊者数は同41・3%減の485万人泊。海外でコロナ感染が拡大した時期であり、まだ本格化していなかった日本とは対照的な結果になった。
客室稼働率は同8・3ポイント減の52・7%。旅館が同3・7ポイント減の34・5%、リゾートホテルは同8・6ポイント減の50・2%、ビジネスホテルは同9・9ポイント減の65・4%、シティホテルは同20・4ポイント減の59・0%、簡易宿所は2・8ポイント減の23・9%で、軒並み前年から数字を落とした。
客室稼働率が80%を超えた都道府県はなかった。全体の全国最高値は福岡県の63・2%。これまでトップだった東京都、大阪府が大きく数字を落としたことからも、大都市圏でのコロナの影響の大きさがわかる。
3月の延べ宿泊者数(第1次速報)は同49・6%減の2361万人泊。外国人宿泊者数が同85・9%減の118万人泊と、市場としてほとんどストップ。日本人宿泊者数も同41・8%減の2242万人泊となり、新型コロナウイルス感染拡大の影響が加速度的に拡大している。
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