KNT―CT、21年3月期はコロナ禍響き284億円の赤字決算(2) 次期も厳しい予測、構造改革に注力
2022年3月期は、連結業績予想は売上高が前年比104・8%増の1800億円、営業損失が130億8200万円改善の140億円、経常損失が26億2700万円改善の141億円、当期純損失が136億5600万円改善の148億円。事業構造改革による人件費減や店舗統廃合などコスト削減効果も見込むが「厳しい状況は当面続く」(三宅専務)との予測が背景にあり、改善はするが損失は続くとの判断だ。
国内・海外でのワクチンの普及は年末に完了との想定、東京オリンピックは見込まないことを前提に、国内旅行はコロナ前の18年度で50%程度までしか戻らないと厳しい予測。団体旅行は一般の大きな受注は現段階で入っていないものの、修学旅行はコロナの状況次第ながら「現時点で予約は減っていないので例年通り」(米田社長)。個人旅行は海外、訪日はほぼ見込まず、海外旅行の売上高は18年度比で10%程度との見通しだ。
今後、黒字化転換は23年3月期に営業利益50億円、当期純利益40億円へと伸ばす計画。26年3月期には営業利益130億円以上、当期純利益110億円以上を目標に据える。
米田社長は、持続的成長へ「中期経営計画の必達」を繰り返し強調。「コロナをはじめ不透明な状況に対しさまざまなシミュレーションを進めている。残った者の責任として、今回の危機を経営に生かさないと経営陣のいる資格はないと考えている」と不退転の決意を語った。
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