“オール奈良”で立て直す 奈良県旅行業協会、研修会出席35人全員で意見交換
一般社団法人奈良県旅行業協会(中島昭人会長=サンキュー観光)は9月24日、長引くコロナ禍のなか会員同士の交流と情報交換を目的に、奈良市のリガーレ春日野で研修会を行った。
中島会長は冒頭のあいさつで「まん延防止等措置下での研修会で、参加者数を心配していましたが35人の参加者があり感謝しています。本日は新たな旅行会社のスタイルのきっかけにできればと思っています」と呼びかけた。
研修会では、全旅の池上聡西日本支社長が「株式会社全旅の新サービス事業」、旅行ビジネスサポートの良峯哲部長は「全旅保険」について説明。奈良県ビジターズビューローは、同ビューローが運営するウエブサイトの販売・在庫管理・決算システムなどについて紹介した。
このうち全旅の池上支社長は、IT導入補助金を活用したホームページ制作サービス「Tabito」について詳述。導入経費の3分の2、上限450万円のIT補助金を全旅のサポートで収受するとともに、HPの構築を全旅に委託。自社HP上で旅行商品をオンライン販売できることを勧めた。あわせて、全旅ペイメント導入によってカード決済を可能にするなど、全旅のサービス事業の活用を伝えた。
続いて行われた意見交換会では、35人の出席者全員が発言。「Go Toトラベルキャンペーンが再開されて、観光業界の動きが活発化するという期待はあるが、国から借りた借入金の返済が始まる3年後を考慮に入れた経営をしないと大変なことになる」といった直近の資金繰りに対する不安の声のほか、「県内の旅館や行政を巻き込んで旅行業界を立て直さないといけません。観光事業者の総力、オール奈良で組織運営に取り組んでいきましょう」という発言もあり、それぞれの事業や旅行業に対する思いなどを語り合った。
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