商船三井クルーズ、新ブランド名「MITSUI OCEAN CRUISES」を発表 第1弾船は24年12月に投入
商船三井クルーズ(上野友督社長)は10月12日、新しいクルーズブランド名を「MITSUI OCEAN CRUISES」を発表した。また2024年12月に投入する第一弾のクルーズ船の名前を「MITSUI OCEAN FUJI」に決めたと明らかにした。
新ブランド名は、日本の海運の歴史を築いてきた三井の誇りと青い海から始まる未来への希望を込めたという。にっぽん丸と第一弾のクルーズ船の2隻体制で、新ブランドのコンセプトと日本の上質なおもてなしと欧米のラグジュアリークオリティを融合した体験を創造する。
MITSUI OCEAN FUJIは、全客室がスイートキャビンを基本とするラグジュアリークラスのクルーズ船。シーボン・クルーズ・ライン(米国)が運航していたシーボーンオデッセイを23年3月に購入したもので、商船三井伝統の「ふじ丸」からFUJIの名前を冠した。日本の象徴とされる富士山を意識し、国内のみならず国外にも浸透させ集客することを目指す。
![MITSUI OCEAN FUJI](https://www.travelnews.co.jp/img/231020transport1.jpg)
MITSUI OCEAN FUJI
総トン数は3万2477トン。客室は、全室28平方・以上のベランダ付きスイートクラスで、過ごし方に応じて選べる7種類からなる全229室(定員458人)。バトラーやアテンダント、コンシェルジュが乗客一人ずつに日本らしいきめ細やかなサービスを提供、日本発祥のウェルビーイングを実現するとしている。
レストランは、フルサービススタイルとビュッフェスタイルがそれぞれ2カ所の計4施設。船尾には海との一体感を得られるカフェなども設ける。通信環境が整ったワーケーションスペース、各種エンターテインメントが展開されるシアターなども備える。
24年末の就航後、お披露目を兼ねた2―3泊のショートクルーズを実施するほか、インバウンドを対象にした国内クルーズを実施。25年4月12日からは100日間で16カ国・24港に寄港する世界一周クルーズを予定している。
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