口コミ効果で外客誘致 JTB旅ホ連兵庫支部が実施(1) 「ALT」に着目
「民間の観光親善大使」意識生かす
旅行口コミサイトやSNSを活用し訪日外国人観光客の誘致につなげる取り組みが各地で盛んだ。そんな中、JTB協定旅館ホテル連盟兵庫支部が口コミの発信源としてユニークな存在をクローズアップ。都市部に偏らず、広く県内の会員旅館ホテルを口コミ・ネットワークにのせることにつなげている。
同支部誘致宣伝委員会(朝野泰昌委員長=朝野家)が2016年12月から3月の期間、兵庫県内の中学校や高校などで勤務する外国語指導助手(ALT)を対象に宿泊費を助成する「宿泊体験情報発信事業」を初めて実施。口コミの発信源として、兵庫県教育委員会やひょうごツーリズム協会と連携し、県内に約300人が在住するALTに目をつけた。

県内地方部の旅館ホテルの利用を促す
ALTの皆さんはアメリカやオーストラリア、ニュージーランド、カナダなどから2-3年の任期で勤務するが、その間、赴任地以外の県内を訪れる機会はなかなか持てなかったという。ただ、県教委によると彼らは「民間の観光親善大使」である意識が高く、それを生かすことはできないかと県で検討していた。
そうした中、どちらかというと神戸市など阪神地域の都市圏にインバウンドが偏重し、県内地方部の会員旅館ホテルへも訪日外国人客を誘致したいと考えていたJTB旅ホ連兵庫県支部の思惑が一致。ALTの皆さんが県内を見ずに帰国してしまう要因の一つ「宿泊代が高く、なかなか泊まれない」ことを解消することにした。
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