トルコ地震の復興支援　勝尾寺でチャリティー展／大阪

大阪府箕面市の勝尾寺で８月19日、トルコ救済チャリティ作品展が開かれた。今年２月にマグネチュード７・８の巨大地震が発生し、甚大な被害を受けたトルコの復興を支援しようというイベント。国際書家の小野勝香さんが自らの作品を展示販売し、売上を義援金として寄付する。

イベントは、小野さんが英国の大学で書道を教えていたころ親交のあった英国人講師の奥様がトルコ人で心労を重ねていたことから「何かできないか」と作品展の企画を思いついた。小野さんの思いを汲んで勝尾寺をはじめ、災害救助犬をトルコに派遣した実績があるＮＰＯ法人日本レスキュー協会、災害グッズを販売する寺野、本紙などで実行委員会をつくり開催にこぎつけた。

19日は、日本レスキュー協会が災害救助犬を連れてブースを設けたほか小野さんの作品を展示販売。義援金も募り、トルコへの支援を訴えた。

勝尾寺の小嶋隆文副住職は会場で「お寺はお亡くなりになった先祖を供養するだけではありません。今を生きている人たちのための役割があります。トルコの人たちの思いに寄り添う１日にしましょう」と呼びかけ、小野さんも講演で「被災したトルコの存在を忘れていないことを現地にお届けすることが大事だと思っています」。

この日集まった寄付金や義援金、作品の売上は小野さんが10月に渡英した時に、英国人講師を通じて被災地に届けるという。