西日本JRバス、新ブランド「めぐりしあ」立ち上げ “カリスマ”と価値創出
西日本JRバスが会社発足30周年を迎えた今春、新しいバス旅ブランド「めぐりしあ」を立ち上げた。マイカーや鉄道とは異なるバス旅行の価値を「バスでめぐる、旅のしあわせ」とし、カリスマ添乗員として知られる平田進也さんを貸切営業部長に招へい。後発のバス旅行ブランドとして独自の立ち位置を確立すると意気込む。
高速路線バスの運行や貸切バスの売り込みを主としてきた西日本JRバス。バス旅ブランドの確立は「簡単なことではない」と平田さんは自覚する。ただ、長年勤めてきた日本旅行で培った旅行業の視点が「生かせる」とも話す。
「先行している他社と同じことをしていては意味がありません。一人でも多くのお客様を笑顔にする『めぐりしあ』こそ、私たちが追求していくことです」と平田さん。
第一弾は、国鉄時代の路線バスを追体験するツアーだった。「すぐに満員になりました。マニアックな人たちにはたまらないJRならではのツアーだからです」。それを平田さんは「ターゲットを絞って価値観の分かる人に価値を提案すること」という。
第二弾は、カリスマ添乗員として得意とする女性がターゲットの雅な京の旅。「うちには豪華ないいバスがあるんです。そのグランドリームに乗って、京都の花街上七軒で京料理を食べ、芸舞妓さんと一緒にお座敷遊びをします。女性では行きづらい所へ手を携えてご案内します。お客様を昼間のシンデレラにしようという企画です」。
もう一つ、平田さんが「めぐりしあ」で定番化させたいことがある。登場する機会が少なく車庫で眠っていることが多い2台のリフト付きバスを活用した「介護付き旅行の充実」だ。
「これから老々介護が増えてきます。1日でも命の洗濯できるような旅を提案したいと考えています。介護福祉士も同行し、ご家族でいい思い出をつくっていただく。そんな優しい風を『めぐりしあ』から吹かせたいですね」と平田さん。
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