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新型コロナウイルスと観光業界 特別寄稿・松坂健さん「『禍』転じて今、我々がすべきこと」(6) 従来の成功体験を捨てた「驚き」

以上、現状批判に終始していてアフターコロナへの処方箋になっていないじゃないかの誹りは免れないと思う。

この原稿でたびたび用いた「驚き」という言葉。僕自身は、これまで旅館ホテルさんが成功してきたようなコンテンツが、アフターコロナでも通用するかといえば、疑問と思う口なので、「驚き」が与えられない。

消費者の姿が変わってしまった以上、そこには新しい形の「驚き」が必要だ。そしてそれはいくらアンケート的なマーケティングリサーチをやっても見つからない。彼らのがアンケートに反映されるわけもないからだ。

じゃ、どうする?

皆さん自身の生活体験、文化的な思考、理想、趣味などから「こんなものをやってみよう」と思いついたことをやっていけばいい。僕自身もいま、思案中で考えがまとまったら、また紙面をお借りしたくなるかもしれない。

先日、文春の「ナンバー」誌の野茂英雄特集を買い求め夢中で読んだ。僕は長嶋さんより王さんよりも野茂さんの生き方を尊敬しているんだけど、彼が大リーグ入りを決意したときの言葉を引用して、本紙愛読者へのエールにしたい。少し言葉遣いが違うかもしれないけど、それは―

「やれるかやれない、ではない。それを本当にしたいのか、したくないのか、それを尺度に生きたい」

(松坂健=元跡見学園女子大学観光コミュニティ学部教授)

(前の記事)新型コロナウイルスと観光業界 特別寄稿・松坂健さん「『禍』転じて今、我々がすべきこと」(5) ワーケーションの本質

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