二重拠点生活を提案 兵庫・丹波篠山市、コロナ期の新しい旅スタイルに(2)
地域に魅せられた移住者たちの熱意
うめたんFUJIの梅谷さんも移住者の一人。「4年前まで東京の飲食業界で働いていましたが、地域おこし協力隊のことを調べていたときに丹波篠山のことを知りました。実際に住んでみて地域活性につながる仕事のやりがいはもちろん、この地域の人たちとの関わり、ゆるやかな時間の流れ、日々変化する自然の美しさなどすべてが好きになっていました。地域おこし協力隊の任期が終わりに近づいたとき、ここで暮らし続けたいと思ってゲストハウスを起業しました」と話す。
お試し版二拠点生活を主導するNOTEの田林信哉さんも、NOTEのまちづくり事業に加えて自然と文化が豊かな環境が気に入り、今年2月、家族で移住してきた。
「丹波篠山の魅力を伝える新たな観光コンテンツの開発をめざしています。来訪時期の通年化や訪れる地域の分散、人との関わりの増加につながるよう、今年度中に新旧のコンテンツ情報を集約した『丹波篠山パスポート(仮)』を制作します」と事業の構想を話してくれた。
試験的に実施しはじめた、丹波篠山が提案する新しい旅のスタイル。丹波篠山で生まれ育ったウイズささやまの大西由喜さんは「丹波篠山の人は、適度な距離感のおせっかいが特徴ですので、コミュニケーションをとるほど、このまちに愛着を持っていただけると思います。モニター終了後に第2のふるさと、第3の居場所だと思って、繰り返し訪れてもらえるとうれしいですし、将来、就農や移住を検討されている方は、候補先に丹波篠山を加えてもらえたらいいですね」と、まちの課題を解決する手段としてお試し版二拠点生活をアピールしていこうと考えている。
(旅した人:サガワミユキ)
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