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【観光業界リーダー年頭所感】株式会社日本旅行 執行役員西日本営業本部長 鈴木誠一 氏

新春を迎え、謹んで新年のごあいさつを申しあげます。

昨年は、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行により、旅行業界全体が大きな打撃を受けました。4−6月は需要が消滅した未曾有の状態でありましたが、政府主導の支援事業「Go Toトラベルキャンペーン」の効果もあり、8月下旬からは回復基調となりました。しかしながら、昨冬からの感染拡大による取り消しや需要減退などがあり、まさにコロナに翻弄された一年となりました。本年につきましても、新型コロナウイルスの影響がしばらく続くと思われます。リモートやバーチャルなどコロナ以前にはなかった生活スタイルが定着し、パラダイム(モノの見方や捉え方)そのものが変化しています。そして、その後のコロナ禍を経た社会はデジタル化が一層進展すると想定されます。

そうした中、当社(西日本営業本部)は、マスタープラン「REBORN5・0」の2年目「Sprout(発芽)」を迎えます。我々はコロナ禍を脅威と考えるのではなく、時代がデジタル社会へ切り替わる最大の好機と捉え、機会に焦点を合わせた経営資源のシフトを大胆に実施していくとともにSociety5・0を見据えて蒔いた種を発芽させる年度にしていきたいと思います。

マスタープランの基本的な考えは変わりませんが、2025年を目途とした構造改革の最終形を前倒しで進めてまいります。法人部門については昨年の京阪神エリアの私学を中心とした教育旅行の強化に加え、大阪市内のMICE、インバウンド、地方創生などの強みをもった箇所の統合を進めることで、高度で複雑化した案件にも柔軟に対応できる体制を整えていくとともに、個人旅行部門についてもインターネット、店頭、提携販売の各部門がウェブを基軸としたシナジー効果を最大限発揮できる組織として強化してまいります。このような構造改革による基盤をベースとして、従来の中核分野(教育旅行、MICE、インターネット、地方創生、インバウンド)に、DX(デジタルトランスフォーメーション)を付加した本業の進化を図るとともに、非旅行分野の強化、ウェブを軸としたJR商品のさらなる販売拡大などを推し進めてまいります。リアルを中心とした店頭店舗につきましても、オンライン接客やチャット、来店予約制の導入などの「店舗のデジタル化」を進めていくことで、ウェブとリアルを融合させた真に価値ある店舗へと変化させていきます。

本年は、辛・丑(かのと・うし)年となります。「辛」は衰退や痛みを伴う幕引きを意味し、「丑」は発芽直前の芽が種子の堅い殻を破ろうとしている状態で、命の芽吹きを意味しています。マスタープラン「REBORN5・0」の本年のフェーズは「発芽」です。殻を破り、ため込んだ種を発芽させ、次年度の「成木」に向け、進むべき大きな幹をつくってまいります。

一日も早い新型コロナウイルス感染症の終息と皆様方のご健勝とご多幸を心からご祈念申しあげ、年頭のあいさつとさせていただきます。本年もよろしくお願い申しあげます。

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