【観光業界リーダー年頭所感】一般社団法人日本添乗サービス協会 会長 三橋滋子 氏
新年あけましておめでとうございます。
昨年もコロナに明け、上期は緊急事態宣言の発出により観光業界は休眠状態に陥りました。
業務が皆無の協会傘下の会員各社は所属している優れた添乗員の雇用維持のため、新型コロナワクチンの大規模接種会場の受付や会場整理要員として添乗員の活用に尽力するなどしながら事業継続に努めました。
また、2020年7月より観光産業の活性化および事業収益にも大いに貢献した「Go Toトラベル」の再開の目途はまったく立たず、多くの添乗員がいまだに業務復帰ができずにいます。
さらに、国内添乗についてもコロナ前とは異なり、WITH KORONA RULEに従い、旅行参加客の健康管理が業務に加えられ、体温測定・ワクチン接種証明書のチェックなど新たな業務が求められるようになりました。
こうした状況下、延期されていたオリンピック、パラリンピックが開催されましたが、無観客となり、長年オリパラ会場での活躍を夢見て準備してきたスタッフは活躍の場を失いました。
協会も訪日外国人への対応可能な人材育成を視野に特別委員会を設け、インバウンド検定試験の実施準備を進めてまいりましたが、実施機会を逸しトーンダウンしてしまい結局昨年12月に初級検定試験のみを東京・大阪で実施するにとどまりました。なお中級・上級についても今後実施する予定で体制を整えております。
協会で実施している「旅程管理主任者研修」は集合形式で従来行ってまいりましたがコロナ禍によりオンライン研修による方法を観光庁に申請していたところ、昨年、要望がある程度聞き届けられ、研修自体はオンラインが可能となりました(ただし試験については実際の会場で行うことになりましたが…)。
また、コロナ流行前は毎年全国5地域で開催していた協会と会員会社の情報交換を目的としていた「地区連絡会」が一日も早く再開可能な状況になるよう願ってやみません。
関係各位の皆様のご協力、ご支援を本年もよろしくお願い申しあげます。
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