地域活性化をお手伝い 京旅協、着地型旅行商品の開発本腰(2) 「北山杉」「古都」の中川集落も商品化へ
地元とタッグでツアー化検討
京旅協では、京北エリアに隣接する京都市北区の中川集落の魅力を発信し、個人・小グループの観光客誘致にも取り組んでいる。すでに中川自治振興協議会(中田正信会長)と調整中だ。
中川集落は、全国ブランドの北山杉生産の中心地。北山杉は、茶の湯の流行とともに茶室の床柱に使われたのが始まりとされ、600年の歴史を持つ。数寄屋建築や一般の住宅の床柱としても広く使われてきたが、安価な輸入材などの影響もあって産業として往年の活気は失われつつある。
しかし、北山杉の美しい木立ちと生産に携わってきた集落の独特な風情は今も残っている。川端康成の小説「古都」の舞台として全国に知られた当時のままだ。

独特な風情を醸し出している中川集落
そこで、改めて北山杉の魅力を知ってもらおうと、地元でガイドツアーなどの取り組みが始まり、京旅協とタッグを組む動きに。森野理事長は「幾度か集落に足を運び、自治振興協議会の人たちと話を進めています。近々にツアーとしての形をつくりたい」と具体化へ前向きだ。
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