【観光業界リーダー年頭所感】一般社団法人愛知県旅行業協会 会長 藤田雅也 氏
2023年の新春を迎えるにあたり謹んでごあいさつを申しあげます。
昨年を振り返りますと、変異株の流行がつづく中にも徐々に個人消費の回復がみられ、人類がコロナウイルス感染症を制圧する日も間近であると予感させられる1年でした。社会経済活動の正常化に向けた道筋は徐々に明るさを増し、国全体を覆っていた閉塞感が取り払われたのではないかと思います。
我々旅行業界はと言いますと、政府や地方自治体が実施する観光需要喚起策に振り回された年であったと思います。税金が投入される観光需要喚起策は観光産業にとって一種の起爆剤にはなりますが、本当にそれで観光業界が救われたのかどうか甚だ疑問に思うばかりであります。今後は当事者の状況をよく見極め、有効な税金の活用を考慮していただけるよう行政には要望したいです。
希望に向かって歩みを早める1年が始まりました。ウィズコロナの時代において我々旅行業者には大きな使命があります。それは日本の皆さんを笑顔にすることです。
観光は地域経済を支えていると言われます、観光は地方創世の切り札であり成長戦略の柱でもあります。我々が地方に送客すれば旅行業者や顧客、そして地域で働く人々が皆笑顔になります。地域に笑顔が戻り元気になれば国も明るくなります。今年は笑顔を広げるお手伝いができる幸せを改めて感じ、事業にまい進していこうと思っています。
そして地元愛知県の観光産業をさらに盛り上げるべき使命も忘れていません。愛知県では昨年秋待望の「ジブリパーク」がオープンし、年を改めた今でもその入場チケットは競争率が高くなかなか入手できないものになっています。
また日本唯一の施設レゴランド、18年に完成し人気を博している名古屋城本丸御殿など来ていただいたお客様を笑顔に変える観光資源が我が愛知にはたくさんあります。
まずは来ていただいて愛知の魅力を存分に味わっていただこうと、親団体である一般社団法人全国旅行業協会主催の「国内観光活性化フォーラム」を愛知県にて24年に開催することとなりました。今年一年は「国内観光活性化フォーラムinあいち」開催に向け全力で前進していく所存でございます。他県の皆様にはぜひこの機会に愛知に足を運んでいただき、愛知の魅力で笑顔になっていただきたいと思います。
最後に関係各位の格段のご支援に感謝するとともに、長かった苦境をとも耐え抜いた観光産業の皆様に最大限に敬意を表し、年頭のごあいさつとさせていただきます。
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