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洗練された白、テーブル席巻 Wilmax ENGLAND、日本市場へ本格参入でホテル・レストランに新提案

総代理店の仁王インターナショナル 「オーダーに素早く対応」

インテリアやテーブルウェアなどライフスタイルにあったスタイリッシュな商材を一堂に展示する国際見本市「インテリア・ライフスタイル・東京」が7月17―19日、東京・有明の東京ビッグサイトで開催された。今回は世界26カ国・地域から771社(国内669社・海外162社)が出展。テーブルウェア、家具、ギフトアイテム、テキスタイル、照明器具、食品、ジュエリーなど多様なライフスタイルを豊かにするデザイン性の高いアイテムが集結した。

テーブルウェア関連では、日本初進出となる「Wilmax ENGLAND」(ウィルマックス・イングランド)のブースが人目を集めていた。ロンドンを拠点に2010年に立ち上げた若いブランドだが、この10年弱でヨーロッパ、アフリカ、アジア、北米、南米など世界70カ国・地域のホテル、レストラン、カフェなどに取引先を急拡大させている。

ウィルマックス・イングランド

インテリアライフスタイル
東京で出展された
ウィルマックスのテーブルウェア

日本市場については、数年前に同様の見本市に出展した経験があるが、そのとき商品に対する日本マーケットの感触を確かめるなどリサーチを重視。その後、商品のデザインや物語性を精査、ラインナップを充実させたうえで、今回の日本市場本格参入となった。

同ブランドのアジアマーケットを統括する香港ブランチから、展示会のため来日したジョアンナ・シャン販売マネージャーは、急拡大の理由を「よい品質と高級感のあるデザイン、そしてリーズナブルな価格が市場に受け入れられた」と語り、ヒルトングループ、アコーホテルグループ、ホテルインディゴ、マリオットグループ、ラディソンホテルなど納入先の一覧を示した。

日本市場で狙うのもホテル、レストラン、カフェといった料飲業界だ。

「日本は競争の激しい市場ですが、準備はしてきました。私たちは70カ国を超える市場で経験があり、日本向けの商品や提案力、アフターケアも含めて競争力には自信があります」

同社の主力商品は、主にステンレス、ガラス、強化白磁のほかナチュラル素材の竹を使ったテーブルウェアだ。

ステンレスはニッケルの含有量が多く、耐蝕性、耐久性に優れ、錆びなどの発生率も極めて低い18―10を使用している。ポット、サーバー、カップ&ソーサー、ケトル、フレンチプレス、そのほかカトラリーなどアイテムは231に及ぶ。

グラスやデカンタなどのガラス商品は、高級感のあるクリスタリンを採用。耐熱性に優れたサーモガラスのラインアップも充実している。約200のアイテムがある。

ポーセリン(強化白磁)のプレート(皿)やポット、カップ&ソーサーといった商品は、いずれも洗練された白色が印象的。こちらは922アイテムと幅広い用途をカバーする。

ナチュラル素材の竹製品を除きステンレス、ガラス、強化白磁のいずれの商品も電子レンジ、食洗器対応という手軽さも採用するホテル、レストランを増やしている理由にあげることができる。

「日本でも3スター、4スターのホテルを開拓していきたい。ホテルはコストに関心が高い。まずは、ウィルマックスのルックスナイス&リーズナブルというブランドを理解してもらうことに取り組みたい」と、ジョアンナ販売マネージャーはねらいを定める。

日本展開では、ウィルマックス・イングランドと総代理店契約を結んだ「仁王インターナショナル」(神戸市)が、こうした販売戦略を担う。同社は、長年、輸入家具や雑貨販売を手掛け「メゾン・ド・マルシェ」のブランド名で全国に6店舗を展開している。今回の「インテリア・ライフスタイル・東京」の展示ブースでも、同社が扱うクラシック家具にウィルマックス・イングランドのテーブルウェアを並べた展示で、高級感と物語性を演出していた。

同社の岡本好史社長は、ウィルマックス・イングランドについて「若いブランドですが、ヨーロッパのデザインと白磁の白に魅力を感じました。総代理店としては豊富な在庫で、数十個単位での追加オーダーなどにも、できるだけ早く対応しユーザーの利便性にこたえていきたい」と、新ブランドの日本定着に意欲を見せている。

Wilmax ENGLAND

Wilmax ENGLANDのジョアン・セールスマネージャー(左)と
仁王インターナショナルの岡本社長

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