グレードではなく安心安全 ハルモニア、ウィズコロナのバスツアーの価格への意識調査を実施
事業コンサルティング会社のハルモニアはこのほど、「ウィズコロナ時代におけるバスツアーの価格に対する意識調査」を実施した。コロナ禍の影響で大打撃を受けるバスツアーへの消費者意識を抽出。プラン設定や価格戦略など今後の事業展開の参考にしたいところだ。
調査は旅行業界の価格設定変革支援の一環として実施。直近3年間で主体的に旅行会社を利用しバスツアーに参加したことがある東京・神奈川・千葉・埼玉在住の35―85歳の男女を対象に7月に実施した。
バスツアーのプラント需要価格帯を問うと、仮設定で「果物狩り・レストラン昼食・土産がセットの日帰りスタンダードプラン」が8千―1万円、「昼食をフレンチレストランにアップグレード」が1万―1万2千円、「スタンダードの座席を1人で2席利用にアップグレード」が1万―1万4千円。アップグレードしても理想の価格帯に大きな違いはなく「バスツアーの相場観は強い」(同社)。ただ、座席が広いプランはやや値上げの可能性があり、コロナ禍による安心・安全への意識の高まりがみえる。
直近3年間のバスツアーへの参加頻度は、全体の7割が1―2回。年間3回以上は女性の平均が37%、男性の平均が25%と性差がみられた。
コロナ前の2019年以前のバスツアーへの年間支出金額は、1人あたり3万円以内が約6割。35―49歳女性は4―20万円が40%で最多など、ここでも女性に特徴的な購買行動がみえる。
バスツアーを値下げしてほしいと思う条件は「早期予約」41%、「天候不良」39%が上位。一方で値上げしてもいいと思う条件は「少しでも割増するなら申し込みをやめる」が各条件で30%以上を占めるなどシビアだ。コロナ対策や広い座席、特別な体験がつくと約4割が1千円までなら値上げを許容するようだ。
直近3年間で利用した旅行会社を問うと、大手旅行会社のツアーは本格検討されれば申し込みまでつながる割合が高いが、電鉄系旅行会社のツアーはやや低い結果が出た。
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