ワインや星空観賞、東京五輪 山梨県、東京で観光素材アピール
山梨県は9月11日、東京・六本木ヒルズハリウッドホールに旅行会社関係者を招き、観光説明会と商談会を開いた。定番観光やトピックス、地域通訳案内士の取り組み、「日本一の桃源郷ウォーク2019」の概要などについて紹介した。
今年、山梨県内の風景と、風土に関わる物語性の2つを文化庁が日本遺産に認定した。1つは甲府盆地に広がるブドウ畑の風景と栽培、生産に関わる技術や風習。当地のブドウ栽培は奈良時代に始まったとされる。ブドウ栽培に加え、近代にはワインづくりが始まり、人とワインのつなぐ神事や風習も残る。日本を代表するワインの産地で景色とワインを楽しむ。
「星降る中部高地の縄文世界」は長野県との広域エリア認定で、八ヶ岳を中心とした黒曜石の産出や土器や土偶などの高い芸術性など縄文関連と、縄文人も仰ぎ見た清里高原の澄んで美しい星空観賞が当地を訪ねる理由になる。
もう1つの旬な話題は「東京オリンピックは山梨県も会場になる」。8月9日に東京オリンピックの自転車競技、ロードレースのコースが発表された。東京の三鷹市と府中市にまたがる武蔵野の森公園をスタートし、静岡県の富士スピードウェイにゴールする全長234キロ(男子)で、山梨県内も走る。本番では、山中湖や富士山を望みながらのレースが世界に配信される。すでに多くのロードバイク愛好家がオリンピックコースの走行を楽しんでいる。説明会では、コースの一部を車から撮影したVTRが放映されサイクリストの視線を体験した。県では富士山を望むサイクリングの高まりに期待する。
日本一の桃源郷を標ぼうする笛吹市では、19年4月5日と7日に花盛りの桃畑を歩くイベントが行われる。18年は2千人が参加した。市では旅行商品造成にお買物券の提供などのインセンティブを用意している。
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