すみだ北斎美術館、北斎没後170年記念「茂木本家美術館の北斎名品展」開催
19/08/15
すみだ北斎美術館は10日、北斎没後170年記念として「茂木本家美術館の北斎名品展」を開催した。「冨嶽三十六景」など北斎名作の数々を一挙公開する。11月4日まで。
茂木本家美術館は、キッコーマン創業家の一つである茂木本家十二代当主茂木七左衞門氏(1907-2012)が収集した美術品を展示する館として、2006年に千葉県野田市に開館。
展覧会では、浮世絵や近現代作家の作品など多岐にわたる所蔵品の中から、北斎作品は、北斎の代表的なシリーズとして知られる「冨嶽三十六景」「諸国名橋奇覧」「諸国瀧廻り」のほか、「詩歌写真鏡」シリーズや、「木曽路名所一覧」、『北斎漫画』全冊、『富嶽百景』など、さまざまな錦絵・摺物・版本に加え、門人たちの国内ではあまり確認されていない稀少な作品、籔(やぶ)内(うち)佐(さ)斗(と)司(し)氏による1点ものの北斎の彫刻など、前後期あわせて116点の北斎関連作品を展覧する。同館の北斎関連作品を一挙に公開する展示は、今回が初の機会となる
「目玉は、『冨嶽三十六景 凱風快晴』“赤富士”と“青富士”の競演。人気の二つを並べて展示する。この機会にぜひ訪れてほしい」と同館。
今年は、嘉永2年 (1849) 4月18日に浅草聖天町遍照院境内の住まいにてこの世を去った世界的に名高い浮世絵師・葛飾北斎の没後170年に当たる。
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