スタジオアリス 7月豪雨の罹災写真、全店で復元依頼を受け付け
写真館チェーンのスタジオアリス(大阪市梅田)が、豪雨や地震による被災で焼失・損傷した写真の復元を無料で行っている。同館で撮影した2007年以降(一部2005年以降)の写真について、保存しているデータから復元する。
7月20日から、令和2年7月豪雨により損傷した写真復元の受け付けを開始した。全国490軒の店舗で、電話で受け付けている。撮影した店舗でなくてもいい。
同様の無償復元サービスは、2011年3月11日の東日本大震災をきっかけに始めた。
「お客さまの思い出や成長の記録など、未来の宝ものである写真を手元に持っていていただきたいという願いを込めて」とサービスを開始し、その時は2871件(複数枚数含む)を復元した。
東日本大震災以降も震災のたびに同様の取り組みを続け、熊本地震(2016年)216件、西日本豪雨(2018年)485件、北海道胆振東武地震(2018年)75件、台風19号(2019年)149件など、多くの写真を復元し依頼主に贈っている。
毎年のように災害が続き、7月28日から29日にかけては最上川が氾濫し、床上浸水も発生した。水や泥に使ったアルバムがピカピカになって戻ってくる。同社に取り組みについて尋ねると、以下の返信をもらった。
全壊地域にお住まいの被災されたお客様から、手書きでいただいたお手紙が印象に残っています。家財など何もかもがすべてダメになってしまい、写真をはじめとしたお子様の思い出のものをすべて失ったことが大変ショックで落ち込んでいました。
その時、弊社の罹災写真復元サービスのテレビCMをお子様が見ておられて「もしかしたら僕の写真大丈夫かもよ」とお子様がお母様に教えてくれたことがきっかけで、罹災写真のことを知ったとの内容でした。
お子様の記憶の中にもスタジオアリスで記念写真を撮った思い出が存在することが、何よりも嬉しかったです。このような心温まるお声をいただくと、私たちスタジオアリスの「写真は未来の宝物」という想いと共に、写真がご家族を繋ぐ大切な宝物になっていることを改めて実感し、原点に立ち返る気持ちになります。
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