やまなしサイクルラリー開幕 オリンピックコースの峠を攻める
世界最大のサイクルロードレース「ツール・ド・フランス」の開幕に合わせるように、9月1日、東京2020オリンピック・サイクルロードレースのコースを使った「やまなし2020サイクルラリー」(山梨県主催)が開幕した。11月30日まで。
オリンピックコースは東京の武蔵野の森公園をスタートし神奈川県、山梨県を走り静岡県の富士スピードウェイにゴールする男子244キロ、女子147キロの山岳を含んだコース。
やまなし2020サイクルラリーではレースの勝負所とも言われる山伏峠、籠坂峠、三国峠を攻めるコースを、元プロロードレーサーの今中大介氏の監修で設定した。距離59・5キロに、獲得標高1559メートルを詰め込んだ本格的山岳コースだ。
スタートおよびゴール地点は「道の駅どうし」(道志村)。アプリをダウンロードしコース上のチェックポイントを決められた順に回り完走すると、デジタルバッジがもらえる。
リアルバッジではなく、デジタルバッジをもらうと嬉しいのか山梨県オリンピック・パラリンピック推進課の担当者に尋ねると「集めているサイクリストがいると聞いています」との答えだった。
サイクルラリー参加者にはもう1つ特典があり、フォトコンテストに応募できる。「あなたが見つけた山梨の金メダル」をテーマに、コース上やコース付近で見つけた山梨の写真を「# やまなし2020」をつけてツイッターかインスタグラムに投稿する。入賞作品投稿者には「東京2020公式ライセンス商品」になっている、山梨の伝統工芸品などがあたる。
やまなし2020サイクルラリーではオリンピックコースとは別に、富士五湖(山中湖、河口湖、精進湖、西湖、本栖湖)すべてを回るコースも設定されている。こちらは距離108・2キロ、獲得標高1515メートル。山中湖交流プラザきらら(山中湖村)がスタート・ゴール地点となる。
こちらへの参加でもデジタルバッジやフォトコンテストの対象になる。
ツール・ド・フランスが8月29日に開幕、プロトンはパリを目指す
107回目を迎えた今年のツール・ド・フランスは、コロナウイルス感染症の拡大により予定を2カ月延期し、8月29日に南仏のニースでグランデパールを迎えた。初日は雨で路面はスケートリンクのように滑り、多くのレーサーが落車する波乱のスタートとなった。
フランスでもコロナウイルスの感染者が再び増え続け、開幕日のニースは感染拡大を示す「レッドゾーン」に指定された中での開幕だった。同一チーム内で1週間に2人以上感染者が出た場合はチームはレースから除外される。取材者や観客にも厳しい感染防止策が取られた上で、無観客ではなくレースは続けられている。
スポーツ自転車メディアのシクロワイアードは「ツール・ド・フランスがスタートするのは奇跡だ。そしてもしパリに到着したらそれも奇跡だ」とUCI(国際自転車競技連盟)会長の発言を伝えている。
総距離3484キロ、3週間かけてニースからパリを目指すレースは、このあとまだ2週間続く。今夜は獲得標高3300メートルの山岳ステージだ。
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