奄美・沖縄 7月に世界自然遺産登録へ、固有種など生物多様性で
21/05/11
ユネスコ(国連教育科学文化機関)の諮問機関「国際自然保護連合」は5月10日、日本が世界自然遺産登録を目指している「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」について、登録が適当とする勧告を発表した。
諮問機関は同地域について生物多様性に関する顕著な普遍的価値が認められると判断した。7月に開催される世界遺産委員会で世界自然遺産への登録が正式に決まる見通し。
同エリアは琉球列島の一部、鹿児島県の奄美大島と徳之島、沖縄県の沖縄島北部と西表島の 4 つの地域から構成される。
奄美大島のアマミノクロウサギ、沖縄島北部のヤンバルクイナ、西表島のイリオモテヤマネコなど、国際自然保護連合のレッドリストにある絶滅危惧種95種が生息し、このうち75種は固有種に分類されている。世界遺産登録でさらなる保全対策や生物多様性に焦点を当てたエコツーリズムの推進が期待される。
世界自然遺産は国内では屋久島(鹿児島県)、白神山地(青森県、秋田県)、知床(北海道)、小笠原諸島(東京都)に次いで5カ所目となる。
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