「北海道・北東北の縄文遺跡群」、世界文化遺産登録が決定
21/07/29
ユネスコ(国連教育科学文化機関)世界遺産委員会は7月27日、日本が世界文化遺産登録を目指していた「北海道・北東北の縄文遺跡群」の登録を正式決定した。前日の26日は「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」が世界自然遺産に登録されており、2日続けての吉報となった。
ユネスコの諮問機関イコモス(国際記念物遺跡会議)が5月、先史時代における農耕を伴わない定住社会および複雑な精神文化や、定住社会の発展段階や様々な環境変化への適応を示していると評価し、登録が適当と勧告。それを受けて世界遺産委員会が登録を承認した。
日本の世界文化遺産は20件目。世界遺産全体では25件目となる。
北海道・北東北の縄文遺跡群は、青森県の三内丸山遺跡など北海道、青森県、岩手県、秋田県の17の考古遺跡で構成されている。約1万5000年前から農耕以前まで、北東アジアで長期間継続した採集、漁労、狩猟による定住の開始、発展、その間の精神文化の発達を知ることができる。

三内丸山遺跡
構成資産群は次の通り。
【北海道】 垣ノ島遺跡、北黄金貝塚、大船遺跡、入江貝塚、高砂貝塚、キウス周堤墓群
【青森県】 大平山元遺跡、田小屋野貝塚、三内丸山遺跡、二ツ森貝塚、小牧野遺跡、大森勝山遺跡、亀ヶ岡石器時代遺跡、是川石器時代遺跡
【岩手県】 御所野遺跡
【秋田県】 伊勢堂岱遺跡、大湯環状列石
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