地域ブランドの醸成へ 山代温泉観光協会、新たに3ビジョンを発表/石川
石川県の山代温泉観光協会(萬谷正幸会長=瑠璃光)は7月27日、ゆのくに天祥で2021年度通常総会を開き、地域ブランド醸成や町並み整備、プロモーション戦略に関する3つのビジョンを新たに発表した。
3つのビジョンは(1)日常生活に根差した地域住民によるおもてなし力のレベルアップや歴史・伝統・温泉文化を活かした山代ブランドを発信する「ブランド・アイデンティティ」(2)中心商店街の景観まちづくりや萬松園公園(仮称)の整備事業を推進する「タウン・アイデンティティ」(3)インバウンドやMICEなど新市場開拓に向けた誘客戦略や交通インフラ・情報インフラの整備促進を行う「プロモーション・アイデンティティ」で、中期ビジョン策定から5年目にあたる今年から具現化に向けた活動を行うとした。
誘客に関しては「やましろライトアップ」「やましろエコ呑み」などを継続し、これまで以上の集客に結びつける。国や県、市などが展開するキャンペーンやPR事業の効果を最大限取り込むため、スピード感のある事業構築や情報ツールの作成に取り組む。
萬谷会長はあいさつで「2024年に開通する北陸新幹線敦賀延伸開業を目標に、観光事業者をはじめ市民全体が一致協力して、早期ワクチン接種による『安全安心な温泉観光地』を実現し、観光復活による地域経済の再生を図りたい」と強調した。

北陸新幹線敦賀延伸開業に向け
「安全安心な温泉観光」を実現
総会終了後には加賀市の宮元陸市長が講演。「集団接種を8月末に終えて安心安全にお越しいただける加賀温泉をアピールしたい」「長年の懸案事項の廃墟になっていた松籟荘跡地を撤去できたので、最新テクノロジーを体験できる公園の整備を行う」「修学旅行は16年には50校だったのが21年には123校となり、今後も修学旅行誘致に注力したい」などと語った。
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