サブスクでエリア周遊促す ひがし北海道DMOが推進
一般社団法人ひがし北海道自然美への道DMOは4月26日、大阪市北区の大阪第一ホテルで観光素材説明会を開いた。サブスクリプション制による2次交通や体験観光などの取り組みなどを紹介した。
説明会では、はじめに野竹鉄蔵専務理事があいさつ。「夏まではコロナ禍のモヤモヤ感で厳しい状況が続くと思いますが、秋以降はお客様が動くのではないか」と展望した。一方で、知床半島の観光船沈没事故については、事故の発生とともに知床地区のメンバーが当日不参加になったことを謝罪。行方不明者の救助、発見が急がれるとし、事故によるイメージダウンの影響がエリア全域に波及しないよう出席者に理解を求めた。

道東観光の本格的な回復は
秋以降との見通しを示した野竹専務理事
同DMOの阿部誠事務局長は、昨年11月に行ったマーケティング調査の結果を紹介。北海道への来訪回数が増加するに従って、流氷など冬期やアウトドアアトラクションといった「尖がっているコンテンツ」への志向が強まるとした。また、ひがし北海道の旅行情報を得る手段が「インスタグラムと地元観光協会サイト」が主であることや、DMOが主要ターゲットとしている女子旅ではレンタカー運転が避けられる傾向が強く「2次交通対策が必須」だとした。
そのため、ひがし北海道全域で展開している各種バスの乗り放題パスのほか、自然体験・食事などの電子パスポートのサブスク制度を地域限定にして低廉化や使い勝手を重視。「5月から、網走と東藻琴で展開する芝さくらパスの『まるごと交通観光パスポート』を皮切りに地域限定で展開していきます」とした。
ひがし北海道自然美への道DMOでは、エリア内に複数空港を抱える航空路線網とサブスク制を活用したダイナミックパッケージで個人客の誘致を働きかけるとともに、道東らしいコンテンツを有する行きづらいところへのエスコート型商品でグループ団体客へのアプローチをこの日集まった旅行会社にアピールしていた。
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