暮らすように旅する新しい観光スタイル 関西観光本部とエアビーが提携
一般財団法人関西観光本部とAirbnb Japan(エアビー)は4月13日、2025年大阪・関西万博を見据えて訪日外国人旅行者をターゲットに包括連携協定を締結した。ホームシェアリングを活用した交流型観光と広域周遊を推進し、関西の生活文化の魅力を発信することで「暮らすように旅する」スタイルの定着を促す。大阪や京都に偏重しているインバウンドを関西一円に回遊させ、地域活性化に貢献することとしている。
エアビーは、関西観光本部が事務局を担うEXPO2025関西観光推進協議会にもメンバーとして加入。万博の開催を控えインバウンドの宿泊地の分散を促し、大型宿泊施設がない地域観光を両者で推進する。
協定は(1)インバウンド旅行客に向けた交流型観光・広域周遊の推進(2)関西の自治体および経済団体等との連携強化(3)観光コンテンツのオンライン化の促進とグローバルへの情報発信が目的。
観光コンテンツのオンライン化については、エアビーがカルチャーコンビニエンスクラブとともに立ち上げたサイト「エアビーナビ」を活用。旅行先ではなく観光コンテンツのカテゴリーから情報を取捨選択できるほか、エアビーの特色を生かしてホームシェアリングを提供するホストとゲストがタビマエ・タビナカ・タビアトで交流できるようにする。
13日に開いた記者会見で、関西観光本部の東井芳隆代表理事は「エアビーアンドビーの持っているホストとゲストが暮らすように旅することは、地方地域での集客に一番力を発揮してもらえるのではと期待しています。新しい旅のスタイルを提案していくで、首都圏に比べ見劣りしていた観光消費額の増大など関西観光の課題の解決につなげ、平均滞在日数も伸びていくのではないか。観光が果たす役割は交流。交流によって地域が元気になるにはエアビーの力を借りるのが一番。しっかり連携していきたい」と述べた。
エアビーアンドビー・ジャパンの田邉泰之代表取締役は「丹波篠山をモデル地域に広域周遊を促し、京都市や大阪市のホストと紹介し合えるシステムにしていきます。ホームシェアリングを活用した交流型観光を推進します」と話した。
- 5月8―10日にiTT―国際ツーリズムトレードショー/東京(24/04/29)
- 相撲エンタテインメント楽しんで なんばパークスに5月30日、「THE SUMO HALL」オープン/大阪(24/04/28)
- 日本離島センター 13年ぶりに「Shima-zu(シマーズ)」改訂版発刊(24/04/26)
- 千葉・マザー牧場 100万本のネモフィラが満開に、GW後半まで(24/04/26)
- 山梨県 富士山登山で新たに通行料2000円徴収へ、弾丸登山規制も(24/04/19)