地域の遊休資産を磨く 関西JTBたびネット会が新年互礼会、百戦錬磨上山社長が講演(1)
JTBと提携する旅行会社で組織する関西JTBたびネット会(神田昌典会長=三重旅行サービス)の新年互礼会が1月23日、大阪市北区のザ・リッツカールトン大阪で開かれ、百戦錬磨の上山康博社長が「これからの旅行業のあり方とは」と題し講演した。
冒頭、上山社長は「旅行業はもちろん、どの業種もデジタル化、グローバル化しており、自ら積極的に変化していかなくてはならない時代に入っている」と提起。
その中で旅行業について「OTA(オンライントラベルエージェント)は既存の旅行業の脅威になっているように思うが、新しい価値観やモチベーションを生み出したわけではない。これまで既存の旅行会社がやってきた宿や交通機関の手配を24時間いつでも自宅でできるようにしただけ」と指摘し、これからの旅行業は「もっと地域に目を向け、地域の人が見向きもしなかった遊休資産を価値あるものに磨き上げていく役割を果たすことが大事だ」とした。
![百戦錬磨の上山康博社長](https://www.travelnews.co.jp/img/200228tourist1.jpg)
「今年は文化財に泊まる年になる」
と話した上山社長
地域を磨く場合、日本人ではなく外国人の視点を取り入れた方が海外からの旅行者が増加する傾向が強いとし「今は新型コロナウイルスで減少傾向かもしれないが、2030年には外国人宿泊客と日本人宿泊客数は逆転すると言われている。これからの観光・温泉地はインバウンドをターゲットにすることが集客の必須条件になる」。
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