さらなる高みへ施設強化 ホテル浦島、山上館をリニューアルオープン/和歌山
和歌山県・南紀勝浦温泉の「ホテル浦島」は、2017年4―11月の半年間、耐震工事のため山上館を休館していたが、工事終了に併せて客室とレストラン、大浴場をリニューアルオープンし受入態勢を充実させた。
客室はスタンダードな和室と洋室を1室ずつ、太平洋の眺望が望める和洋室を1室、勝浦港や勝浦の町が見下ろせる角部屋の洋室のラグジェアリールーム、270度のパノラマで太平洋の景観が楽しめる二間続きのコーナースイート、太平洋と勝浦の町を一望できる露天風呂付きスイートルーム、貴賓室の計7室をリニューアルした。
![ホテル浦島](https://www.travelnews.co.jp/img/180403yado1.jpg)
リニューアルオープンした
山上館貴賓室和室
レストランはオープンキッチンにし、地元の食材だけを使ったハーフバイキングと会席料理を提供。50人収容の宴会場も2カ所新設した。
一面ガラス張りの大きな窓が印象的な大浴場「遥峰の湯」は、山上館宿泊客専用とし、利用客が紀伊の山に沈む夕陽や勝浦の夜景を一望しながらゆっくりと温泉で寛げるようになった。
![ホテル浦島](https://www.travelnews.co.jp/img/180403yado2.jpg)
「遥峰の湯」からは勝浦の風景を一望
今回のリニューアルによるホテル浦島の施設状況は本館360室、なぎさ館82室、日昇館134室、山上館105室の計681室で2800人の収容。宴会場は160人収容1室、60人3室、40人1室、30人4室があり、コンベンションは160人まで対応できる。
以前から「ホテル浦島」に数多く送客してきた和歌山県旅行業協会の小山哲生理事長(日高観光)は同施設について「敷地面積が5万平方メートルという東京ドームの4.5倍の広さがあるホテル浦島は、500―800人のお客様が入っていてもあまり人の姿を見かけない。どちらかといえば閑散としている。しかし常日ごろから500人を集客するということは並大抵ではできない」。
これだけを集客できるのは「施設に魅力があるからだ」と話し、「全国でも有名な大洞窟風呂『忘帰洞』を含め泉質のいい内湯が6カ所あり、湯めぐりができることも魅力のひとつ」という。
また「本館1階と山上館を結ぶ全長154メートルのエスカレーター『スペースウォーカー』は世界一の長さだと聞く。これまで一度の事故もなく安全だ。こういった施設があることを今の若い旅行会社の社員は知らないのではないか」と指摘する。
「ホテル浦島の敷地である狼煙山には展望台や展望テラスが設けられているが、そこからの美しい眺望を見に行く宿泊客はあまりいないと思う。2800人という収容規模の旅館はインターネットやインバウンドなどでの集客も大事だが、我々旅行会社は大規模旅館とは運命共同体だ。地元旅行会社として、ホテル浦島の魅力を訴えて送客の応援をしていきたい」と話している。
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