琵琶湖畔でワーケーション 白浜荘、旅行社向けプランを設定/滋賀
滋賀県高島市・近江白浜のびわ湖リゾート白浜荘(前川為夫社長)は、琵琶湖のロケーションを生かしたたワーケーションプランをつくり、旅行会社へ利用を呼びかけている。1月20日には旅行会社など関係者24人を招いて説明会を開いた。
白浜荘は1938年の創業以来、学生や社会人合宿などを中心に営業。2018年の客層構成比では74%を占めるほど、合宿特化型の宿泊施設として知られる。和洋の客室や1棟貸し、キャンプ場などを併設し、多様な宿泊形態が可能なことも人気のひとつ。カヤックやトレッキング、サイクリングなど10種類以上の体験プログラムも持っている。
前川社長は「コロナ禍でテレワークや在宅勤務が推奨される昨今、働き方に対する価値観が変化してきました。自然環境に恵まれた場所で休暇を兼ねて仕事を行うワーケションは、当社の得意とする分野と合致することに気づきました。地元高島市の持つ歴史的な資産と当社の持つ体験プログラムを組み合わせることで、どこにもないワーケーションを提案できるという思いに至り、本日旅行会社の皆さまにお越しいただくことになりました」と、白浜荘がワーケーションに取り組もうと思ったきっかけについて説明。参加者に施設を見てもらっての感想や意見を求めた。
また昨年10―11月に大阪商工会議所会員や白浜荘顧客、取引先を対象に行ったワーケーション予備調査の結果も報告し、ワーケーションの実施希望率が89%を占めたことを伝えた。

旅行会社らを招いた説明会
モニター宿泊アンケートでは「キャンプ、バーベキュー、スポーツ設備があるので魅力的」「食にこだわりのある友人にお勧めできる施設」といった声のほか「完全な個室でなくてもOKだが、子どもが騒いでも大丈夫なZoom会議などができる程度のスペースが必要」「各部屋にではなくてもいいので、プリンターや大型モニターの設置」などの要望があったことを紹介した。

ワーケーションができる客室
滋賀県では「大都市に隣接」「豊かな自然景観や文化財」「適度な疎」という優位性を生かし、ワーケーションを推進するプロジェクトを開始。2020年11月に全国の自治体で組織するワーケション自治体協議会(WAJ)に県内13市町と加盟。21年には県内観光事業者や各事業者と協議会を立ち上げ、滋賀県一体となってワーケーション推進に取り組む方針だ。
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