楽しく読めて ときどき役に立つ観光・旅行専門紙「トラベルニュースat」

ムスリムフレンドリーとは 全日本ホテル連盟、訪日観光復活でセミナー

22/12/14

一般社団法人全日本ホテル連盟(ANHA)のインバウンド委員会(林孝浩委員長)は12月6日、大阪市中央区のホテル日航大阪で「ハラールセミナー~ハラールとムスリムフレンドリーホスピタリティ」を開いた。

セミナーは、10月に水際対策が大幅に緩和されたことを受け、現在世界の人口の25%を占めるムスリムについて、ムスリムフレンドリーの観点から、ムスリム・ハラールの基礎知識、宿泊受け入れ時のホスピタリティなどについて学んだ。

林委員長は冒頭のあいさつで「いま、ユニバーサルな対応が求められています。日本は、コロナ後に行きたい国第1位に選ばれており、ムスリムの7割はアジアに居住していることから、ムスリムに対する理解を深めお客様の誘致につなげたい」と話した。

セミナーに来賓として出席した大阪観光局の溝畑宏理事長は、2025年に開催される大阪・関西万博を見据え「ハラールはSDGsの理念に合致します。あらゆる人がストレスフリー、シームレスに動けるよう皆様と一緒に環境を整えたい」と話し、コロナ禍からの反転攻勢の共闘を呼びかけた。

ハラールについてのセミナーでは、神さまがムスリムに対して許可したものを意味するハラールの語源から、ハラール認証機関などについてガイダンスを受けた。

全日本ホテル連盟ハラールセミナー

ハラールについて学んだセミナーで

また、ムスリムフレンドリーの受け入れとして食事場所のほか、ホテル周辺のモスク(教会)やお祈りの場所の有無といった観光情報の提供、ビデ付きトイレの設置などがムスリム宿泊客のホスピタリティに重要だとした。

このあと、ハラール対応のインスタントラーメンの紹介や、ハラール料理の試食会と提供方法についても学んだ。

この記事をシェアする
購読申し込み
今読まれているニュース
地旅
今すぐにでも出たくなる旅 最新
新・観光スタイル打ち出す三重伊勢志摩

伊勢神宮をはじめ、数多くの観光スポットが点在する伊勢志摩。秋の本格的な観光シーズンを控え、...

「天領」大分日田・天ヶ瀬で温故知新の旅

4―6月に展開されていた「福岡・大分デスティネーションキャンペーン(DC)」は地域に“あた...

観光先進地・岐阜下呂が贈る心にしみる旅

持続可能―。地域の維持、そして未来への発展に向け各地で取り組みが進むが、岐阜県下呂市が展開...

夕陽と語らいの宿ネットワーク
まちづくり観光研究所
地旅
関西から文化力
トラベルニュースは
文化庁が提唱する
「関西元気文化圏」の
パートナーメディアです。
九観どっとねっと
ページ
トップへ