5月8日は「独立記念日」
5、6月は業界団体の総会シーズン。ようやくコロナ禍前の雰囲気になり、総会後の懇親会の賑わいは、この苦しい3年間を乗り切った者同士を称え合う笑顔がまぶしい。
懇親会の席上、ある団体のトップが「半年ほど我慢すればなんとかなると思っていたら、出口の見えない3年間を耐えなければならなかった。しかし5月8日、新型コロナの感染症法上の位置づけが5類に移行し、これでようやく自由に商いができるようになった。我が業界は反転攻勢に出るわけだが、これまでの業界のありようはすっかり変わってしまい、新たな観光・旅行需要を構築しなければならない。新型コロナからの脱却と新しい旅行需要を創造するという意味からも5月8日は、我々観光業の独立記念日と位置づけて頑張りましょう」と訴え、賛同の拍手で盛り上がった。
5月8日を観光業の独立記念日。観光業に携わる者すべての者が目に見えない呪縛から解放され、決意新たに奮起し新たな需要創造を目指す出発点としたい。言い換えれば、この3年間を後ろ向きか、前向きかの考えで過ごし行動したかが問われる段階に入ったということでもある。
哲学者の言葉に「悲観は気分、楽観は意志」とあるように、これからでも強固な「意志」を持って、独立後の新時代と向き合いたい。
(トラベルニュースat 23年6月10日号)
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