楽しく読めて ときどき役に立つ観光・旅行専門紙「トラベルニュースat」

ボーダーツーリズム推進協が総会(1) 国境地域の活性に諸事業

ボーダーツーリズム推進協議会(伊豆芳人会長=ANA総合研究所客員研究員)はこのほど、東京・日本橋のANAセールス・ワンダーラウンジで2019年度総会を開いた。同協議会は、国境観光(ボーダーツーリズム)を普及・定着させようと17年に設立。1期2年の任期満了に伴う初の役員改選では、伊豆会長を再任した。

同協議会には対馬市、五島市、与那国町、礼文町の各自治体のほか、旅行会社、ホテル、大学など23団体が参加している。伊豆会長は「国境を魅力ある観光の素材として提案しアピールすることで、国境・境界地域の活性化に寄与したい」と2期目の抱負を述べた。

ボーダーツーリズム推進協議

40人が参加し開かれた総会

同協議会では、日本国内の離島などを他国との国境と捉え、ボーダーツーリズムとしての離島観光や、対岸にある他国の国境都市を訪ねる旅行商品を企画してきた。

18年には、チャーター機で長崎県五島から韓国済州島への国境の旅(3日間と5日間)を、同協議会メンバーのビッグホリデーが催行し、五島島民を含む約50人が参加した。

19年度も、ボーダーツーリズムの新規開発や市場拡大に取り組む。9月に、同協議会の母体ともいえる「国境地域研究センター」と、共同開催セミナーツアーとして北海道の礼文島、利尻島、稚内4日間ツアーを催行する。同センターでは、大学教授や研究者らが、国境のまちが抱える経済、環境、地域、文化、国際といった問題の解決に学術的見地から取り組んでいる。

総会、記念講演会後、日本橋から羽田空港までのクルーズを体験。陸と海のボーダーである運河から、2020年を控え変ぼうする東京のまちを眺めた。

(次の記事)ボーダーツーリズム推進協が総会(2) ウラジオストクの勧めと情報発信/記念セミナー

この記事をシェアする
購読申し込み
今読まれているニュース
地旅
今すぐにでも出たくなる旅 最新
「光る君へ」稀代の女流作家の足跡求め・滋賀大津

後世に深く濃く語り継がれる名作を描いた女流作家は、混沌とする世の中を、愛を持って駆け抜けた...

和歌山龍神に輝く夕夜景

大阪の中心部から車で約2時間、南紀白浜空港から1時間ほどの距離に位置する和歌山県田辺市龍神...

サステナブルアイランド四国への誘い・愛媛編

四国が進める観光のテーマは「持続可能」だ。社会全体のテーマとしてもはや中心に座りつつあるサ...

トラベルニュース社の出版物
トラベルニュースat

観光・旅行業界の今に迫る面白くてときどき役に立つ専門紙。月2回発行

大阪案内所要覧

旅行業務必携。大阪にある全国の出先案内所収録。19年版発売中!

旅行業者さく引

セールス必携。近畿エリア全登録旅行業者を掲載。22年版発売中!

夕陽と語らいの宿ネットワーク
まちづくり観光研究所
地旅
関西から文化力
トラベルニュースは
文化庁が提唱する
「関西元気文化圏」の
パートナーメディアです。
九観どっとねっと
ページ
トップへ