楽しく読めて ときどき役に立つ観光・旅行専門紙「トラベルニュースat」

【観光業界リーダー年頭所感】一般社団法人四国ツーリズム創造機構 会長 半井真司 氏

あけましておめでとうございます。年頭にあたり、謹んで新年のごあいさつを申しあげます。旧年中、四国を応援いただきました皆様に心より御礼申しあげます。

昨年は、年初より新型コロナウイルスの感染が世界的に拡大し、人類全体が未曾有の危機にいまだ直面しております。なかでも人に直接サービスを提供する観光関連産業は、国内外を問わず甚大な打撃を受けております。

当機構では、これまで実施してきた国内外を対象とする商談会やプロモーション活動などが次々と中止に追い込まれるなか、昨年5月下旬の政府の「緊急事態宣言」の全面解除などを受け、国の「Go Toトラベル」事業や4県の観光支援策とも歩調を合わせ、6月以降、四国の観光施設を最大6施設まで入場可能とするトラベルサブスクリプション「四国旅ぱす。」や、四国を旅した時のエピソードと思い出の写真を募集する「エピソードコンテスト」など、四国の観光をおトクに楽しく巡っていただく「とっておき!四国キャンペーン」を展開し、四国観光の落ち込みを少しでも下支えする取り組みを進めております。

また、コロナの影響で観光の前提が大きく様変わりしたことなどを受け、中長期の四国の観光ビジョンの策定にも取り組んでおります。2021年度から25年度までの5年間を対象としたもので四国4県の協力の下、四国の経済界を代表する四国経済連合会、四国4地銀の連合組織である四国アライアンスと協働で策定を進めており、本年3月末に公表する予定です。

意欲ある事業者でも個々に取り組む誘客には限界があること、大阪・関西万博などの大規模国際イベントを四国観光の底上げにつなげたいこと、コロナ禍の下、「客数」重視から「付加価値」重視へ転換する必要性があることなどを踏まえたもので、観光関連事業者による目指すべき方向性の共有と一体的な取り組みの推進、さらには連携と役割分担による周遊型広域観光の推進を狙いとしております。

このほかにも、当機構では国の政策担当者などとの観光事業に関する意見交換にも参加しております。地域における観光に関する至近の動向や観光活性化に向けた取り組みなどを説明したほか、21年2月以降のGo Toトラベル事業の継続や反動減への備えなどの政策要望も行ってまいりました。

今年は、7月からいよいよ東京オリンピック、パラリンピックの開催が予定されており、10−12月には待望の四国デスティネーションキャンペーンを開催し、四国ならではの観光素材で全国のお客さまをおもてなしいたします。今後とも、観光振興による地域活性化に取り組んでいきますので、皆様方のお力添えをぜひとも賜りますよう、お願い申しあげます。

末文ですが、一日でも早いコロナウイルスの終息と皆様方のご健康を心よりお祈りいたしまして、年頭のごあいさつとさせていただきます。

この記事をシェアする
購読申し込み
今読まれているニュース
地旅
今すぐにでも出たくなる旅 最新
個性全開、輝き増す山陰紀行・島根鳥取西部編

島根県では美肌県を前面に、2023年に高視聴率を記録したテレビドラマ「VIVANT」のロケ...

個性全開、輝き増す山陰紀行・鳥取東部三朝編

「蟹取県」「星取県」に続き、辰年の今年は「とっとリュウ県」―。県の形が龍に見える?ことから...

「光る君へ」稀代の女流作家の足跡求め・滋賀大津

後世に深く濃く語り継がれる名作を描いた女流作家は、混沌とする世の中を、愛を持って駆け抜けた...

トラベルニュース社の出版物
トラベルニュースat

観光・旅行業界の今に迫る面白くてときどき役に立つ専門紙。月2回発行

大阪案内所要覧

旅行業務必携。大阪にある全国の出先案内所収録。19年版発売中!

旅行業者さく引

セールス必携。近畿エリア全登録旅行業者を掲載。22年版発売中!

夕陽と語らいの宿ネットワーク
まちづくり観光研究所
地旅
関西から文化力
トラベルニュースは
文化庁が提唱する
「関西元気文化圏」の
パートナーメディアです。
九観どっとねっと
ページ
トップへ