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新型コロナウイルス不活性化−オゾン発生器「ピュアリ」シリーズ(1) 除菌、防臭に大きな効果

世界各地で一向に終息の兆しが見えない新型コロナウイルス感染症。日本国内も第4波が押し寄せているなか、今、注目を集めているのがオゾンによる空間除菌だ。オゾンは除菌や脱臭などの特性があることから認知度が高まっているうえ、昨年には愛知県豊明市の藤田医科大学が、人体に影響を及ぼさない低濃度のオゾンガスが新型コロナウイルスの感染力を弱めることを確認したと発表。NHKや中日新聞、テレビ朝日「報道ステーション」でも紹介された。オゾンは新幹線の通路や喫煙室、トイレで使われているほか、JR山手線全車両のエアコンフィルター、病院、救急車、ホテル、保育園などで導入されるなど多方面での利用が急増。ランニングコストも低廉で、場所も選ばずに利用できるオゾン発生器について紹介したい。

低コストでメンテも楽

オゾンを耳にしたことはあるだろうが、いったいオゾンとはどのような物質なのか。私たちにとって身近なのは、生物にとって有害な紫外線を直接地表に降り注ぐ量を緩和させる成層圏のオゾン層の存在だろう。

分子式はO3で、酸素と同素体であり大気中にも低濃度で存在している。酸化力が強く、大気を自浄(除菌・脱臭・ウイルス抑制)する働きがある反面、高濃度のオゾンは人体に有害であり大量に吸い込んだ場合、呼吸器系の障害を引き起こすとされる。

そのため、オゾンを利用するには濃度コントロールが不可欠。人工的に安価で生成できることから、人体に無害レベル(日本での許容濃度は0・1PPm以下)まで濃度を抑えれば安全で有用な物質であり、反応後は酸素に戻るので残留性もない。濃度管理さえすれば、薬品などに比べても安全で扱いやすい。

低濃度オゾンが新型コロナウイルスを不活性化することを実証した藤田医科大学でも「性能はさまざまで適切な濃度の管理が必要」と指摘する。

藤田医科大学の発表資料

オゾン濃度0.1ppmの場合、
10時間後にウイルスの減少率が95.4%に
(藤田医科大学の発表資料から)

オゾン発生器は多くの会社が製造する中、日進螺子(らし)工業営業部(名古屋市南区)が販売している「ピュアリ」シリーズは、日本オゾン協会が認定したオゾン発生体を搭載した機器。濃度管理に関しても万全の安全機能を有している。

従来品は高温・高湿環境ではオゾン発生効果が極端に低下していたが、ピュアリは温湿度の影響を最小限に抑え、常に安定した効果を発揮。特に高性能オゾン発生体として特許を取得している。

ピュアリの特徴は、金属電極をセラミックやガラスで覆い外部に露出しない構造にしたことで、オゾン発生を阻害する空気中の水分やガス成分の影響を受けにくいこと。電極が劣化する心配がなく、簡単な洗浄・メンテナンスで長寿命を実現した。使用用途によって5年間以上使用可能だ。

また、湿度90%以上でも安定してオゾンを発生し湿度にも強く、オゾン濃度を短時間で安定させることができる。

エアーピュアリ

病院の壁に設置されているエアーピュアリ

エアーピュアリ

高性能でコンパクトだ

高性能オゾン発生体を搭載しているピュアリシリーズは、新型コロナウイルスはもちろんノロウイルス、インフルエンザなどのウイルス、花粉の除去にも効果がある。変異していくウイルスへも準ずる効果を持つだけでなく、防臭や防カビ、黄色ブドウ球菌、防虫への効果もあり、安心安全な環境とウイルス対策を実現する。人が機器に近づくとオゾン発生をストップさせるモーションセンサー安全機能を備える。

使用場所・用途によって、車両用の「ピュアリ」、20−25畳用の「エアーピュアリ」、50畳用の「ピュアリプロ」の3シリーズを展開。初期投資は安価で、ランニングコストは月々の電気代として50円程度、メンテナンスも月1回で済む。

ピュアリシリーズは、国内メーカーの弁天産業(大阪府堺市)が製造元だ。

(次の記事)新型コロナウイルス不活性化−オゾン発生器「ピュアリ」シリーズ(2) 観光業で設置アピール

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