フィリピンのプヤット観光大臣が来日、外国人旅行客の入国緩和やWTTCサミットをPR(2)
フィリピンも新型コロナウイルスによる感染拡大で、観光産業に大きな打撃を受けた国のひとつ。インバウンドが77・9%減、国内旅行客も82・3%減となり、約110万人もの観光従事者が一時的に失業した。政府主導で「健康」「安全」を最重要とするプロトコルを、20年6月から実施するほか、観光従事者へのワクチン接種も推進し、その95%以上が2回接種済み、人気リゾート地・ボラカイ島では全員接種が完了済みとのことで、ブースター(3回目)接種も急ピッチで進められている。さらにセブ島などでは、入国緩和以降に観光従事者の再雇用も進んでいるという。
また、WTTCグローバルサミットのホスト国として、インバウンド観光の本格再開を前に、「今後は持続可能な、適切なキャパシティでの観光客の受け入れを検討している」との考えも明らかに。7641もの島があるフィリピンでは、コロナ前はオーバーツーリズムだったのが、コロナ禍で海のきれいさが増し、海洋動物も戻りつつあるとのことだ。
![シャルガオ島](https://www.travelnews.co.jp/img/220329tokusyu1.jpg)
サーフィンのメッカで知られるシャルガオ島
プヤット観光大臣は「フィリピンには日本人旅行者に以前から人気が高いダイビングのほか、ビーチリゾート、自然、文化財、ゴルフなどなんでもある。セブやクラークなどでの英語留学もおすすめで、それぞれの土地ごとに名物料理もある。オープンエアやオープンスペースの多さ、フィリピン人のホスピタリティも魅力的。旅の目的に応じて国内に多くの行き先があって選べる。今、アジアで最も入国しやすいフィリピンをぜひまた訪れてほしい」とアピールしていた。
フィリピンでの新型コロナウイルスの感染状況は、今年1月半ばをピークに減少し、3月末現在、感染者数は1日200人程度まで急減している。国内の飛行機やバスといった公共交通機関も次々と再開し、マニラなど主要都市ではコロナ前の水準に戻りつつある。フィリピンへの入国時の一連の手続きなどは日本出国前に航空会社によってチェックされるため、入国はスムーズ。また、日本帰国前の必要なPCR検査および陰性証明書の取得は、空港周辺および空港内ででき、滞在先のホテルでの手配も可能という。
![フィリピンのプヤット観光大臣](https://www.travelnews.co.jp/img/220329tokusyu2.jpg)
「今、アジアで最も入国しやすいフィリピンへぜひ」
(文・写真:シカマアキ)
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